準備企画団長を務める崔鍾文氏(提供写真)=(聯合ニュース)
準備企画団長を務める崔鍾文氏(提供写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国による特別首脳会議が11~12日に釜山で開催される。会議の準備企画団長を務める崔鍾文(チェ・ジョンムン)元外交通商部南アジア太平洋局長は聯合ニュースに対し、今回の会議について「韓国とASEANが真の友人だという気持ちを固めるきっかけにしたい」と述べた。その上で、「ASEANに対する韓国側の見方を新たにしなければならない」と強調した。 以下は一門一答。――2009年に済州島で開催された特別首脳会議以降、韓国とASEANの関係はどう変化したか。韓国にとってASEANの重要性は。「貿易国の韓国にとってASEANは中国に次ぐ2番目の貿易パートナーだ。貿易と言えば、多くの人が米国や日本、欧州連合(EU)を思い浮かべるが、昨年の韓国とASEANの貿易額は1350億ドル(約16兆1000億円)で、米国や日本、EUはそれぞれ1000億ドル程度だった。 わずか5年前までASEANと米国、日本、EUとの貿易額が韓国の貿易額に占める割合はそれぞれ9%程度と大きく変わらなかった。しかし、米国、日本、EUの割合はそのままで、ASEANは13%まで上昇した。 韓国の貿易黒字のうち、65%はASEANから発生している。ASEANからの建設受注額も昨年は143億ドルに達し、中東に次ぎ2番目に多かった。 ちなみに、昨年、延べ460万人の韓国人がASEAN諸国を訪れている。海外旅行者の33%を占め、この5年間でASEANは1位に浮上した。ここ5年、経済的な面で大きな進展があった」――政治分野でASEANとの関係は。「首脳間の相互訪問や国際機関、多国間会議での2国間会談の数が大きく増えた。また、北の核問題など韓国が重要視しているさまざまな問題に対するASEANの姿勢で確実に変化が感じられる。 本来、ASEANは基本的に中立外交の伝統が根強い。だが、数年前から立場が徐々に変わり、韓国への支持が高まっている」――双方の親密さを増すため、会議の準備で重点を置くのは。「外交には緻密に国益を考える理性的で冷静なアプローチも必要だが、相手の心をつかむ感性的な面も重要だ。今回の会議でも文化的な側面が非常に強調される。例えば、(首脳らへの)贈り物や昼食会、夕食会などで文化的な面を大事にした」――韓国国民にはまだASEANについて多少固定観念があるようだが。「ASEANで韓国をPRする一方、韓国内でのASEANに対する見方を新たにすることも会議の非常に重要な面だと思う。ASEANに対する関心が他国に比べ低く、少し見下しているようにもみえる。わずか5年前までASEAN10カ国の国内総生産(GDP)の合計は韓国のGDPと同水準だったが、今は2.5倍近くになっている」――会議のスローガンである「信頼構築、幸福実現」に込められた意味は。「韓国もASEANも『スーパーパワー』ではないので、厳しい国際舞台でお互いを信じ、頼れる信頼を築こうということだ。韓国とASEANは良いときも厳しいときも真の友人、という気持ちを固めるきっかけにしたい」 kimchiboxs@yna.co.kr
Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0