【ソウル28日聯合】全国経済人連合会は28日、主要業種団体を対象に調査した第3四半期の産業動向と第4四半期見通しに関する報告書を発表した。それによると、建設、石油化学、流通など内需業種の景気は前年同期に比べ悪化すると予想された。一方、自動車、タイヤ、電子、繊維など輸出中心業種は、前年水準を維持するとの見通しだ。調査対象19業種のうち造船と半導体、鉄鋼は前年より改善されると予想された。
 建設業種は、未分譲アパートが増えるなか、建資材価格の上昇、民間資本事業の不振、最低価格落札制の導入などが影響し、受注規模が前年同期より14.4%減少すると予想された。建設景気沈滞の影響でセメント内需も1.2%減少する見通しだ。石油業種は、液化石油ガス(LPG)需要が増加しているものの、国内外景気の悪化と原油高に伴う消費鈍化で、内需販売が前年同期より2.9%減少する見通し。流通は、第3四半期に「秋夕(旧盆)効果」で総売上高が前年同期より7.3%増えたものの、第4四半期は米国発景気不安の拡大などで個人消費が萎縮し、2.5%落ち込むとの予想だ。特に、百貨店の売り上げ減少予想幅は3%と、大型スーパー(2%)よりも大きいと思われる。

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 自動車は国際金融不安にもかかわらず、軽自動車とLPG車両の需要拡大で内需は2.2%、輸出は4.4%、それぞれ増加すると見通した。タイヤがレクリエーショナル・ビークル(RV)や新車用の需要で内需5.0%、輸出13.5%の増加見通し。工作機械は3.8%の下落が予想されるが、中南米や東欧、インドなど新興市場の需要が増え、輸出が11.5%増えると予想される。電子はプレミアム製品の需要増で、内需が2.8%、輸出は7.3%、それぞれ増加が見込まれる。造船は高値で受注した物量の輸出が本格化し、前年同期比78.8%増の輸出好調が続くと予想される。半導体は生産調整に伴う単価の上昇で、輸出が前年同期比8.6%増える見通しだ。

 一方、上位600企業(回答522社)を対象に実施した10月の業況判断指数(BSI)をは84.9で、9月(98.3)に比べ大幅な不振が見込まれる。産業別にみても、製造業(85.8)、非製造業(83.6)いずれも不振となっている。9月の実績は建設、電気およびガス、運送など非製造業が72.4、製造業が80.1で、すべて不振を記録、全体では78.6というかなり低調な数値となった。

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