女性から男性への性転換手術を受けた人に戸籍上の性別変更を認めた大法院(最高裁判所に相当)の判決に対し、性転換者で歌手のハリスは「人として最低限の権利を享受する道が開かれた」と歓迎した。

ハリスは2002年に、仁川地裁での決定を受け、戸籍上の性別を男性から女性に変更。聯合ニュースの電話取材に対しハリスは、「極めて正しく、当然の決定」と述べ、民主社会なら性転換者の尊厳も法的に保障されるべきとの考えを示した。

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また、芸能人になる前、官庁などで身分証明書を提出するたびに外見とは違う男性の身分証明書を持っている理由をいちいち説明しなければならなかった経験を述べるとともに、戸籍変更後に、女性として認められる幸せな経験も合わせて紹介した。大法院の決定で、性転換者らが被っていた不利益がなくなることにも期待を示した。

ハリスは、性別変更は少なくとも性転換手術を受け、精神的だけでなく医学的にも完全に別の性別になった人に認められなければならないと主張。また、性転換手術は数年、数十年も苦悩した末に決めるだけに、実際に手術を受ける人は多くなく、手術を受けた人に戸籍上の性別変更を容認しても社会的な混乱は生じないと強調している。


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