「撮影で死んでいく動物たち」…韓国映画の動物保護ガイドラインの現状は?
「撮影で死んでいく動物たち」…韓国映画の動物保護ガイドラインの現状は?
「No Animals Were Harmed」(どんな動物も傷つけない)

韓国ドラマ「太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~」のネタバレあらすじ、キャスト、視聴率、相関図、感想

 このフレーズは、動物が登場するハリウッド映画のエンディングクレジットに登場するフレーズだ。映画が動物撮影ガイドラインを遵守して作られたことを認証するものである。

 アメリカの動物保護団体「アメリカ人道主義協会」でこの84年間、動物保護を義務付けるために作られたこの認証は、年間1000本余りの作品に出演する動物10万匹の安全を保障するために機能している。132ページに渡って両生類、鳥類、野生生物、爬虫類、霊長類など動物ごとに細かいガイドラインが盛り込まれている。

 一方、韓国はどんな状況だろうか?韓国でもやはり動物が映画やドラマに登場する場面を目にする機会は多い。

 2021年、KBSドラマ「太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~」の撮影で退役競走馬「カミ」が虐待された事件以後、撮影現場の動物虐待に対する社会的関心が高まったが、依然としてまともな解決策はない状況だ。当時、制作陣はカミの足にワイヤーをかけて走らせて転ばせ、カミは撮影中の一週間苦しみ、結局死亡した。

 この事件後、政府は動物保護団体とメディア従事者らと共に協議体を作り、主務省庁である農林畜産食品部動物福祉課の主導の下に「動物撮影メディアガイドライン」を作って地方自治体に配布するとしたが、まだ具体的な案が発表されていない。

 この他にもさまざまなドラマや映画の中で、生きている動物を威嚇したり暴行をする場面を目にすることは多い。

 とは言っても、韓国のすべての映画が撮影現場で動物を小道具のように扱われるわけではない。

 2023年に公開された俳優ユ・ヨンソク、チャ・テヒョン主演の映画「マイ・ハート・パピー」の制作陣は、自ら動物団体に連絡をして、撮影現場で遵守すべきガイドラインを要請した。

 ことし2月に公開された「ドッグ・デイズ」もやはりメディアガイドラインを遵守して撮影をするために努力した作品の一つだ。

 撮影中に犬が危険な道路などを走るシーンでは、犬の訓練士を付けて、CGで訓練士を消す方式で撮影が行われた。また、幼い動物を出演させないようにというガイドラインを遵守した。

 今後「例外なく」すべての映像コンテンツで、韓国も「どんな動物も傷つけない」というエンディングクレジットを見る日が来ることを願う。

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