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外食物価上昇傾向が収まる兆しがない。ランチ値上げを意味する「ランチフレーション」という用語が現実化した中で、外食費の負担が今後も続くという見通しが出ている。
17日、韓国消費者院「チャムガギョク」によると、4月のソウル外食の8つのメニュー(キンパ・カルグクス・ジャージャー麵・サムゲタン・サムギョプサル・キムチチゲ・ビビンパ・冷麺)の平均価格は1万414ウォン(約1065円)で、昨年3月比9.7 %(918ウォン、約94円)上がった。昨年4月、8つのメニューの平均が9496ウォン(約971円)だったが、1万ウォン(千円)台を越えることになったのだ。
一年間で価格引き上げ率が最も高かったメニューは、サムゲタン(1万6346ウォン、約1672円)とジャージャー麵(6915ウォン、約707円)とそれぞれ12.7%、12.5%上がった。新たな代表ランチメニューであるビビンパ(1万192ウォン、約1043円)は、1万ウォン台、キンパ(3123ウォン、約320円)は、3000ウォン台となった。
単価が最も高いサムギョプサル(200g)は、昨年より2000ウォン(約20円)ほど上がった1万9236ウォン(約1968円)で2万ウォン(2千円)台突破目前だ。冷麺(1万923ウォン、約1118円)、カルグクス(8808ウォン、約901円)もそれぞれ1万1000ウォン、9000ウォン台を突破するのも時間の問題であると見られる。
8つのメニューの年間価格上昇率(前年比)は2021年5.4%から2022年10.0%に大きく跳ね上がった。昨年に引き続き、上昇傾向が今年も続いているわけだ。このままなら今年も「外食が怖い」傾向が続くものと見られる。
実際統計庁によると、4月の外食物価上昇率は7.6%で、先月より0.2%ポイント上がった。各種原材料の価格上昇によるものだ。特に世界砂糖価格が今年に入って毎月上昇し、2011年10月以降、11年6か月ぶりに最高値記録、全面的な食卓物価を圧迫している。
業界が価格を上げると、各種加工食品に外食費までさらに上昇する恐れがある。それでなくても16日から電気、ガス料金5%上昇し、庶民の家計負担が増えている。
外食産業では価格引き上げの圧迫を耐えるのが難しいと訴える。ある外食業者関係者は「昨年ロシアによるウクライナ侵攻が勃発し、国際食糧需給状況の悪化で原麦、食用油など各種原材料の価格が上がったが、今年に入っても下がる兆候が見られない」とし「消費者負担が加重されているが、メーカーも価格を上げるしかない状況」と伝えた。
イ・ウンヒ仁荷(インハ)大学消費者学科教授は「食費だけでなくガス料金、電気料金の当時引き上げで、庶民の財布がさらに薄くなっていく」とし「所得引き上げ分より物価が上昇すると仮処分所得(個人所得のうち消費・貯蓄を自由にできる所得)が大幅に減り、景気不況が長期化するか懸念される」と診断した。
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