K-コンテンツの舞台になるソウル地下鉄、撮影は昨年の2倍以上に(画像提供:wowkorea)
K-コンテンツの舞台になるソウル地下鉄、撮影は昨年の2倍以上に(画像提供:wowkorea)
ソウル交通公社は、新型コロナウイルス感染拡大の回復傾向が続き、地下鉄空間が映画やドラマなどの撮影地としての人気を取り戻していると明らかにした。2022年に計216件の撮影支援が行われ、コロナ禍でピタッと止まっていた2020年(66件)、2021年(86件)に比べて2倍以上の増加を見せた。2日に1回以上はソウルの地下鉄駅内で撮影が行われていることになる。またことし1月30日から室内でのマスク着用義務が解除されたことにより、ことしはさらに多くの撮影が行われると見込まれる。

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 ソウルの地下鉄は、昨年大ヒットとなった「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」や「財閥家の末息子」などでも主な背景の一つだった。そんな中、外観が明るい空間とは違ってじめじめと暗く、ディストピア的な空間のため、有名な撮影地もある。2号線のシンソルドン(新設洞)駅にある「幽霊プラットフォーム」と、5号線のヨンドゥンポ(永登浦)市場駅の遊休空間だ。2か所とも都市鉄道の計画上、竣工したがその計画が取り消されて現在は使用されていない。コンクリートが露出した加工されていないそのままの独特な雰囲気で、ドラマや映画のポストアポカリプスやディストピアの背景を表現するのに適しているという評価と共に撮影の申請も多くなっている。

 2号線の支線、シンダプ(新踏)駅も新たな撮影場所として注目されている。駅舎プラットフォームの横に木や花を植えてあるなど、散歩や休息を楽しめる庭園になっていて、地上駅なので一般の地下鉄とは違った雰囲気を感じられる。公園散策や地下鉄利用シーンなど市民の日常生活を演出することが可能だ。

 撮影には多くの人や装備が動員されることにより、広い空間が注目されるケースもある。待合室の空間が広い総合運動場駅が撮影地として注目されている理由だ。2022年の話題作JTBCドラマ「財閥家の末息子」も総合運動場駅が背景で、ことし公開予定の映画「ドリーム」も総合運動場駅を背景に撮影が行われた。

 産業性がある撮影の場合、ソウル市管内のロケーション支援機関であるソウル映像委員会を通じて申請し、所定の施設使用料を払わなければならない。公益目的の撮影は公社ホームページを通じて直接申請できる。地下鉄利用客の不便を考慮して事前に承認されない撮影は禁止されている。

 ソウル交通公社のキム・ジョンファン広報室長は「最近、世界的に人気のK-コンテンツの中で世界最高レベルのソウル地下鉄が都市ブランドを提供する役割ができると期待している。地下鉄が市民の空間であるため、守るべき規則を守りながら撮影していただきたい」と述べた。

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