韓国水泳の「英雄」として、国民的人気を誇るパク・テファン(26)が禁止薬物の使用により、18か月間の資格停止処分が下った。2015年3月27日、記者会見で涙を流しながら謝罪した。(画像提供:news1)
韓国水泳の「英雄」として、国民的人気を誇るパク・テファン(26)が禁止薬物の使用により、18か月間の資格停止処分が下った。2015年3月27日、記者会見で涙を流しながら謝罪した。(画像提供:news1)
韓国水泳の「英雄」として、国民的人気を誇るパク・テファン(26)が禁止薬物の使用により、18か月間の資格停止処分を受けた。昨年、「ドーピング陽性」のニュースが報じられると、韓国国民は「まさか」と耳を疑い、世界のスポーツ界にも衝撃を与えた。

パク・テファン の最新ニュースまとめ

 1989年9月27日生まれのパク・テファンは。韓国人初の競泳五輪メダリストであり、韓国を代表する競泳自由形の選手。5歳のころ、「喘息の治療によい」と医師の勧めで水泳を始めたのがきっかけだった。

 2008年、北京オリンピックに出場し、400m自由形で金、200mで銀メダルを獲得し、韓国人初の競泳五輪メダリストに。また、2012年、ロンドンオリンピックでも、400m・200m自由形で共に銀メダルを獲得し、韓国水泳界初の2大会連続メダリストとなった。

 また、2006年アジア競技大会では、200m、400m、1500mで金メダル、100mで銀メダル、400mリレー、800mリレー、400mメドレーリレーで銅メダルと合計7個のメダルを獲得し、大会最優秀選手に選ばれた。韓国国内でも、MVP受賞や優勝回数も多く、「敵なし」のスター選手として人気が高い。

 実力に加え、さわやかなルックスで多くの女性ファンを獲得。「マリンボーイ」と呼ばれ、各種企業の広告モデルも務めるほか、芸能人との親交も多い。プライベートでは、美人女子アナウンサーのチャン・イェウォン(25)と熱愛が報じられた。しかし、双方は「仲のよい友人」として、交際は否定した。

 2015年1月26日、韓国メディアが「水泳国家代表パク・テファンが、ドーピング検査で陽性反応」と一斉に報道。本人は人一倍、ドーピング問題に敏感であり、「10年を超える選手生活では、ドーピング問題を懸念して風邪薬さえも服用していない」との報道もあった。

 しかし、2015年3月23日、スイス・ローザンヌで開かれた国際水泳連盟(FINA)による聴聞会で、18か月間の資格停止処分が下った。FINAによる今回の懲戒は、昨年9月3日より来る2016年3月2日までとされる。

 なお、パク・テファンは仁川アジア大会で獲得した銀メダル1個、銅メダル5個をはく奪された。

 以下、パク・テファンの主要成績。

■オリンピック
2008年、中国・北京、男子400m自由形 金メダル
2008年、中国・北京、男子200m自由形 銀メダル
2012年、イギリス・ロンドン、男子400m自由形・200m自由形 銀メダル

■世界水泳選手権
2007年、メルボルン、男子400m自由形 金メダル
2007年、メルボルン、男子200m自由形 銅メダル
2011年、上海、男子400m自由形 金メダル

■アジア大会
2006年、ドーハ、男子1500m自由形・400m自由形・200m自由形 金メダル
2006年、ドーハ、男子100m自由形 銀メダル
2006年、ドーハ、男子400mリレー・800mリレー・400mメドレーリレー 銅メダル
2010年、広州、男子100m自由形・200m自由形・400m自由形 金メダル
2010年、広州、男子1500m自由形・400mメドレーリレー 銀メダル
2010年、広州、男子400mリレー・800mリレー 銅メダル
2014年、仁川、すべて失格

■パンパシフィック水泳選手権
2006年、カナダ・ビクトリア、男子400m自由形・1500m自由形 金メダル
2006年、カナダ・ビクトリア、男子200m自由形 銀メダル
2010年、アメリカ・アーバイン、男子400m自由形 金メダル
2010年、アメリカ・アーバイン、男子200m自由形 銀メダル

■東アジア大会
2005年、マカオ、男子400m自由形 金メダル
2005年、マカオ、男子1500m自由形 銀メダル

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