「勝利、無失点、良い試合」。ウリ・シュティーリケ監督(60)がオーストラリア戦で描く3つのキーワードだ。
「勝利、無失点、良い試合」。ウリ・シュティーリケ監督(60)がオーストラリア戦で描く3つのキーワードだ。
「勝利、無失点、良い試合」。ウリ・シュティーリケ監督(60)がオーストラリア戦で描く3つのキーワードだ。

キム・ヨングォン の最新ニュースまとめ

 ウリ・シュティーリケ監督率いる「AFC アジアカップ オーストラリア2015」韓国代表は17日午後6時(日本時間)、オーストラリア・ブリスベンのスタジアムで開催国オーストラリアとA組最終戦を行う。

 組の順位を争う重大な一戦だ。韓国とオーストラリアは共に2連勝し、はやくもベスト8進出を決めた。最終戦の結果次第で組別1・2位の主人公となる。得失点差で一歩遅れている韓国としては、必ず勝利してこそ1位が可能となる状況だ。

 試合を控えた16日、記者会見に臨んだシュティーリケ監督が描くオーストラリア戦の絵を覗くことができた。オーストラリア戦を前にして監督の胸の内を覗く3種類の糸口を選んでみた。

■私は「引き分け」のために競技場に入る人間ではない
 「私たちは去る5日間、負傷、風邪、疲労者が多く、良くない影響を及ぼした」と口を開いた監督は「オーストラリア戦とベスト8戦、どちらの試合がより重要かを問われたら、当然ベスト8戦だ。しかし、明日の試合が重要ではないという意味ではない。組1位のために勝利するよう努力する」と述べた。

 この言葉の裏に監督は「私は引き分けるために競技場へ入る人間ではない」と断言した。オーストラリア戦で必ず勝利を狙うという宣戦布告だ。ベスト8が確定した状況ではあるが、それに関係なく勝ち点3とA組1位を目指し、ベストを尽くしたい。中国がB組1位を確定した状況で、韓国は組1位となるか2位となるかで相手が違ってくるわけだが、そこには執着しない。“主催国”オーストラリアを破り1位通過したら、相当な自信となるだろう」と肯定的な理由も述べた。

■誰が出場しても無失点であることに意味がある
 先の試合で解決できずにいたセンターバックへの問題は監督を“カッと”させた。監督は「解決し難い部分だ。2試合はカク・テフィ(カク・テヒ、33、アル・ヒラル)が負傷した状態だった。負傷した選手を起用してもいいという意味なのか」とし、組別リーグ2試合で彼を起用しなかった理由を明かした。

 また、サウジアラビアとの評価戦、組別初戦のオマーン戦でチャン・ヒョンス(23、広州富力)-キム・ジュヨン(26、FCソウル)コンビを、第2戦クウェート戦ではチャン・ヒョンス-キム・ヨングォン(24、広州恒大)コンビを選択した。また、2試合で悪くないプレーを見せたキム・ジュヨンをクウェート戦では外したことで、変わり続けるディフェンスの組み合わせ問題が新たに発生した。

 「キム・ジュヨンは第2戦で走るには困難なコンディションだった」と説明した監督は、重要なことは無失点であることと強調した。デビュー戦となった昨年10月のパラグアイ戦から、センターバックの組み合わせを変更してきた監督は「多様な選手構成は、選手の情報を把握し実験するためだった」とし、「私たちは(いままでの)代表7試合で4失点しかしていない。それも、コスタリカ戦で3失点し、最近の3試合は無失点だ。誰が出場するかも重要だが、誰がピッチに立っても無失点におさえることに大きな意味があると思っている」と主張した。

■良いサッカー、興味深いサッカーを見せたい
 シュティーリケ監督は就任初期から強調していた「良いサッカー」をオーストラリア戦で見せたいという意思を見せた。「両チームがベスト8に進出し、大きなプレッシャーはない状況だ。両チーム共に良いサッカー、興味深いサッカーをファンに見せたい」と期待感を示した。また、「オーストラリアは今大会で相当な強敵チームであることを見せつけた。記録上でもすべての面で優秀な評価を受けている」と対戦相手に対する称賛を忘れなかった。

 強い相手は私たちの現在の位置を確認できる絶好のチャンスだ。「オーストラリアのような強敵を相手に、どのような競技力を見せられるかが大きな関心事になるようだ。責任感を持って走らなければならない」と話す監督は「開催国オーストラリアをホームで倒せれば、とてもいい影響を及ぼすだろう。だから、勝たなければならないのだ」と勝利が切実である理由を一言で説明した。

 すなわち、シュティーリケ監督が描く絵には、オーストラリア戦勝利で自信を得て、トーナメントでの上昇の勢いに乗るという意図がある。前提条件は当然、勝利だ。

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