韓米自由貿易協定(FTA)交渉の金宗フン(キム・ジョンフン)韓国首席代表は12日、MBCラジオ番組に出演し、「韓米間だけではわが国の黒字幅が縮小する可能性が高いが、他の多くの国と貿易関係にあるためプラス効果が期待される」と述べた。
 両国間の貿易収支に多少変動はあっても、他の国との貿易で黒字幅が拡大するほか、システムの改善と外国人投資が流入する可能性、国際市場での韓国に対する低評価の解消など全体的に考慮すれば韓米FTAはプラスになると強調した。

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 金首席代表は対外経済政策研究院がまとめた「韓米FTA締結の経済的な効果」との報告書で、対米黒字減少幅が73億ウォンであるにもかかわらす47億ウォンと縮小、改ざんしたとの主張と関連し、「FTAの進め方によって黒字減少幅は異なる」と説明した。

 また、韓米両国のうちどちらが先に交渉を求めたかにも触れた。2003年に韓国政府が交渉を申し入れた時には米国は消極的だったが、2004年にチリとの批准、シンガポールとの妥結、2005年には東南アジア諸国連合(ASEAN)やカナダと交渉が開始したことから米国は従来の姿勢を崩し、2005年以降は積極的な姿勢を見せているという。

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