調査結果を発表する尹徳竜共同団長=20日、ソウル(聯合ニュース)
調査結果を発表する尹徳竜共同団長=20日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル20日聯合ニュース】海軍哨戒艦「天安」沈没事件を調べている民間・軍合同調査団は20日、船舶は北朝鮮で製造した高性能爆薬250キログラム規模の大型魚雷(重魚雷)による水中爆発で沈没したとの調査結果を発表した。
 調査団の尹徳竜(ユン・ドクヨン)共同団長によると、15日に沈没海域の黄海・白リョン島沖から回収したスクリュー、モーター、操縦装置が、北朝鮮の輸出用兵器紹介冊子に記載された「CHT-02D」魚雷の設計図と正確に一致した。
 この魚雷は、音響航跡・音響追跡方式を採用している。直径は21インチ、重さは1.7トンで、爆薬装薬が250キログラムに達する大型魚雷だ。
 沈没海域で回収した魚雷推進部の後方内側からは、「1番」というハングル表記が発見された。尹団長は、これは魚雷部品が北朝鮮で製造されたことを示すものだと説明している。回収された魚雷後方部分は長さ1.5メートルで、スクリュー2個が完全な姿で装着されている。
 調査団はまた、爆発タイプのシュミレーションの結果、水深6~9メートル、ガスタービン室の中央から左舷約3メートルの位置で、総爆発量200~300キログラム規模の爆発があったものと判断した。船舶はこの爆発による衝撃波などで2つに折れ、沈没した。
 尹団長は、「こうした証拠を総合的に判断すると、魚雷は北朝鮮の小型潜水艦から発射されたとしか説明できない」と述べた。
 これと関連し、黄海の北朝鮮海軍基地で運用されていた一部小型潜水艦と、これを支援する母船が、「天安」攻撃2~3日前に黄海の北朝鮮海軍基地を離れ、事件発生から2~3日後に基地に戻ったことが確認されている。
 北朝鮮は、1800トンクラス約20隻、300トンクラス約40隻、130トンクラス約10隻など、70隻余りの潜水艦を保有している。
 一方、調査団は、「天安」を攻撃した北朝鮮潜水艦の侵入ルートと関連し、水中で黄海の外側を迂回(うかい)したとの見方を示した。致命的な攻撃を加えるため、夜間に目標を識別して近づき、攻撃したようだと説明した。

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