韓国地上波KBS&SBS、“ドーピング疑惑”ワリエワに「解説ボイコット」(画像提供:wowkorea)
韓国地上波KBS&SBS、“ドーピング疑惑”ワリエワに「解説ボイコット」(画像提供:wowkorea)
昨年12月に禁止薬物成分が検出されたことが明らかになったにも関わらず、スポーツ仲裁裁判所の救済によって北京冬季五輪への出場が認められたカミラ・ワリエワ(ROC)の演技に対して、韓国KBSとSBSの中継では沈黙が守られた。

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 ワリエワは15日、中国・北京の首都体育館で行われた北京五輪フィギュアスケート女子シングル・ショートプログラムの最終組2番目(全体では26番目)に滑走した。

 彼女の演技が始まったが、KBSとSBSでは誰も言葉を発しなかった。

 ワリエワが演技を終えてから、SBS解説員のイ・ホジョン氏は「私は禁止薬物を服用しても堂々とオリンピックの舞台で演技をした選手に何のコメントもできなかった」と話し始めた。SBSキャスターのイ・ヒョンギョンも「ドーピング陽性が出た状態で出場を強行した演技には、いかなる言及も、我々中継者はできないことを、しないことを、申し上げたい」と伝えた。

 やはり演技中に沈黙を一貫したKBS解説員のクァク・ミンジョン氏も冷たい声で「ドーピング薬物に対して責任を取りたかったら、競技に出てくるべきではなかった」と批判。

 そうでなくても、ワリエワの次に出場する韓国代表のユ・ヨン選手に影響が及ぶのではないかと心配する様子だった。クァク氏は「韓国のユ・ヨン選手は公正な競技をした」と強調した。

 特に、クァク氏はワリエワが3位以内に入れば、花束を授与する簡易授賞式はもちろん、メダル授与式も行わないという国際オリンピック委員会の方針について「一番理解できない点だ。他の選手に何の罪があるというのか」と言及した。

 また試合後、ユ・ヨンは「前の選手を気にせずに、自分がやることだけをやろうと思っていた」とコメント。ドーピングスキャンダルについては「気にならないと言ったら嘘だろうけど、自分のスケーティングが優先。他のことは気にせず、自分できることをきちんとできたらと思っている」と明らかにした。

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