ソ・テジ
ソ・テジ
今や、韓国にそれほど興味を持たない人でも「K-POP」は聴いているというファン層が生まれ、「K-POP」という言葉は「韓国のポップ音楽」を指す単語として使われているが、韓流ブームの前までは単に「韓国歌謡曲」または、「韓国流行歌」と呼ばれていた。

Seo Taiji&Boys の最新ニュースまとめ

 数年前からはK-POPアイドルブームが起こり、現在では、「K-POP=アイドル」と誤認している人もいるほどだ。
 そのアイドルたちの音楽を象徴しているジャンルは「ダンス曲」で、その中でも欠かせないのが「ラップ」である。

 韓国におけるラップの歴史はまだ20年ちょっとで、それを普及させて人物たちもまだまだ生きている。
その中でも、決定的な役割を果たしたアーティストが「ソ・テジ」(本名:チョン・ヒョンチョル)だ。

 1989年に高校を中退して入ったロックバンド「SINAWE」のベーシストとして芸能界入りした彼は、91年には「ヤン•ヒョンソク」(現YGエンターテインメントの社長)とイ•ジュノ(ダンサー)に出逢い、「ソテジ・ワ・アイドゥル(Seo Taiji&Boys)」を結成する。

 翌年、タイトル曲「私は知っている」でデビューを果たすと、瞬く間にプレイクし、若者の間では一大ブームを巻き起こした。当時の韓国歌謡界にも大きな衝撃が走った。

 それまではダンス曲といえば、「デスコ」や「ユーロビート」風のイメージしかなかったが、彼が見せた「ラップと美しいメロディ」に「ブレイクイクダンス」が加わった絶妙なチームワークは、社会現象にまで発展したのだ。

 主要音楽ランキング番組では、17週連続1位という前代未聞の記録を打ち立て、その年の賞レースを総なめした。
 その後に発売した彼らのアルバムはすべて大ヒット作となるのだが、1996年には突然、「創作活動に対するプレッシャーを感じてきたので、絶好調のうちに去る」と発言し、グループを解散した。

 なお、日本でも1994年にアルバムを発売し、2001年には「サマーソニック」に参加している。

 一方、元々はヘビメタルが好きだった彼はその後も「Gangster Rap」、「Nu Metal 」 、「Rap Metal」など、目新しいジャンルの音楽を韓国に伝来している。

 「同時に南北統一問題、教育制度、青少年家出、芸能界の事前審議制度、音楽産業、中絶問題」などを風刺した歌詞で、若者に影響を与えたことで、メディアからは「文化大統領」と呼ばれた時期もあった。

 2000代以降はソロ活動と芸能界引退をを繰り返しながらも熱烈なマニアファンに支えられてきた彼だが、2009年の韓国全国ツアーを最後に表舞台からはその姿を消している。

 その後、あの「ヨン様」ぺ・ヨンジュンと共に「太王四神記」の主演を務めたイ・ジアとアメリカで秘密結婚と離婚をしていた事が発覚し、ソ・テジが久々に話題になった。今年に入って、女優イ・ウンソンと再び結婚した。
 一方、元奥さんのイ・ジアは現在、ドラマ「3度結婚する女」で主演を務めている。題名が皮肉だ。

 そんな、K-POP界の「大御所」ソ・テジのカムバックの構想が韓国で報じられた。

  関係者によると彼は最近、某芸能プロダクションとコンサート投資契約を結んだという。その内容は2014年に大規模な全国ツアーの計画するもので、9thアルバム発売もほのめかしている。
さらに「彼は現在自宅のスタジオで楽曲製作に専念しており、来年の夏以降にはメディアに姿を現す可能性が高い」と、カムバック時期について言及した。

 ソ・テジ本人も自分のブログで「楽曲製作は順調に進んでいる」と発表し、「結婚前の一人暮らしと比べ、結婚後は集中力落ちるのではないかと心配したが、意外と安定している」と明かした。

 果たして、韓国の「文化大統領」のカムバックはどんなK-POPをみせてくれるのだろうか。
 「ジャンルの特性上、日本進出は難しい」との声もあるが、今後も注目してみたい。


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