歌手・役者として活躍するJONTE

在日韓国人3世の施鐘泰（JONTE）は、常に新たな挑戦に汗を流す歌手だ。

BIGBANG の最新ニュースまとめ

　2006年に男性グループ＜EXILE＞の選抜オーディションで最終審査に進出。翌年に歌手デビューを果たした。先ごろ約1年ぶりに5枚目シングル『Friend』をリリースした彼は、＜EXILE＞リーダーのHIROがプロデュースした＜劇団EXILE＞華組のメンバーとしても活動している。4日から12日にかけては、風組とともに人気同名漫画を原作とするヤンキーの高校生たちの物語、『ろくでなしBLUES』を上演。東京で16日に会った彼は、観客が親近感を覚えたと評価してくれてうれしいと、明るい表情で語った。

　「僕に似合う配役で、僕だけのカラーを出すことができました。毎回舞台で違う役に挑戦し、たくさん学び、違ったカラーを出すことが楽しくなりました。演技の味が分かるようになったというか。特に、今公演ではニューシングル『Friend』がテーマ曲に使われ、テンションもさらに上がりました」。

　シングルに収録された4曲は、すべて自ら作詞した。表題曲の『Friend』は、軽快なリズムのアップテンポなバラードで、ひとりではなく友達がそばにいる、大切な思い出を胸に前に進んでいこうというメッセージを込めた。

　この1年間、役者や歌手として活動しながら感じることが多かったというJONTE。一生懸命歌っているうちに、突然歌詞と音楽に対する考え方が変わったといい、その音楽的な成長を盛り込んだと話した。

　韓国の歌手が話題に上ると、いつも＜Brown Eyed Soul＞の歌をよく聞くが、最近は＜BIGBANG＞と＜少女時代＞にはまっていると紹介した。韓国の歌謡界はレベルが高く、歌やダンスなどのエンターテインメント技術が非常に優れており、「一度始めれば最後までやるというプロ意識が感じられる」と評した。

　「日本のテレビ番組に韓国のアーティストが出演し、多くの日本人ファンが熱狂しているのを見ると、とてもうれしく、誇らしく思います。前よりも韓国と日本が近くなったようで、胸がいっぱいになります。韓流ドラマや映画の人気オリジナル・サウンドトラックを選び、企画アルバム『HAN』をリリースしましたが、チャンスがあればサントラの制作にも携わってみたいです」。
　『HAN』には、ドラマ『冬のソナタ』『天国の階段』『ベートーベン・ウィルス～愛と情熱のシンフォニー～』『シンデレラマン』などの人気挿入曲12曲を収録した。

　JONTEは、「周りに力になってくれる人がとても多くありがたいし、勇気ももらっています。歌手として、どんな状況でも自分を信じて一生懸命努力し、必ず実を結びたい。特に、韓日をつなぐ友情の懸け橋になりたい」と決意を新たにした。