チョン・ギョンホ=(聯合ニュース)
チョン・ギョンホ=(聯合ニュース)
今月末に公開される映画『ノルウェーの森』は、昼間に森で起こる荒唐無稽(むけい)な事件をコミカルに描いている。ボスの命令で死体を埋めにきたチンピラ2人が穴を掘っている間に、死体がなくなり、次々と事件が起きる。

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 チンピラのひとりで突拍子もないことを言う男、チャンウクを演じたチョン・ギョンホに先ごろ、ソウル市内のカフェで会った。シナリオを読んで、コメディを増やし、所々で残酷なシーンが入るほうが面白いと思った彼は、コメディでいく意向があるかと監督に尋ねたところ、「もっと面白くしようと(チョン・ギョンホを)キャスティングした」との答えが返ってきたという。

 「監督が遊ぶ余地を与えてくれるなら、愉快なコメディにする自信がありました。この映画のように極限状況で生まれるコメディが好きです」。

 笑いを誘うため、監督と前もって話し合い、せりふも若干修正した。アドリブをその場で取り入れると、大きなミスをする可能性があるためだ。そのキャラクターではなく、人間チョン・ギョンホとしてのアドリブになりかねない。そうした場合は深みもなくなり、編集される可能性が高いというのが彼の持論だ。

 『ノルウェーの森』は純制作費4億ウォン(約2900万円)の低予算映画だ。意図してはいないというが、チョン・ギョンホは低予算のコメディ映画に多く出演している。

 2001年『ワニ&ジュナ~揺れる想い~』で映画界にデビューして以来、主に暴力団組員やチンビラ役を演じてきた。出演量は少なかったが、強い印象を残してきている。昨年からはケーブルテレビの短編ドラマなどに出演し、大衆に知られるようになった。

 ソウル芸術専門大学の演劇科を卒業し、演劇の街・大学路で活動し実力を培った。現在、映画やドラマのほか、演技の舞台でも活躍している。
 チョン・ギョンホは、シナリオがよければ、出演量や出演料が少なくてもかまわないと話した。「ノルウェーの森」も低予算で、撮影環境がそれほどよくなかったが、こういう映画1本くらいはあったほうがいいと判断し、出演を決めたという。

 1972年生まれで、間もなく40代を迎えるが、チョン・ギョンホはまだ「俳優」という言葉が負担だと謙そんする。その言葉からは、「真の俳優」になりたいという意志が垣間見えた。

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