ユン・ソイ=21日、ソウル(聯合)
ユン・ソイ=21日、ソウル(聯合)
韓国映画『ARAHAN/アラハン』『無影剣 SHADOWLESS SWORD』で、アクション女優として名を知られるようになったユン・ソイ。身長171センチメートルのすらりとしたスタイルと抜群の運動神経で、スクリーンを彩った。ところが、ブラウン管の中の彼女はまったく異なる人物だ。『愛してると云って』『グッバイ・ソロ』といったドラマで見せたのは、恋愛の傷と痛みに苦しむ悲恋の女性だった。
 
5年間にわたり映画とドラマで相反する姿を見せてきた彼女が、SBSドラマ『ガラスの城』では、自らのアイデンティティーに悩むという、また別の女性の姿を見せている。「演技について、新たに開眼しているところです。大先輩たちとの共演で、本当にたくさんのことを学んでいます」と、ほほ笑んだ。

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『ガラスの城』は、彼女にとってさまざまな意味を持つ作品だ。全50話という長い作品に出演するのは初めてのうえ、アクションでもメロドラマでもない新たなジャンルの開拓。そして何より、物語を引っ張る中心に立っている。「第17話の脚本を受け取った瞬間、妙な気持ちになりました。1つの作品を終え、新しい作品を始めるようで。もうすぐ第30話になりますが、ドラマはこれから新しい局面に入るので、3つ目の作品を撮るような気分です」

演じるミンジュは、貧しい家庭環境を克服しテレビ局のアナウンサーとなるが、入社して間もなく財閥の息子ジュンソン(イ・ジヌク)から熱烈な求愛を受け休職、結婚する。周りは“玉の輿”と言うが、ミンジュにとってこの結婚は監獄となる。夫への愛だけを信じて気丈に耐えるが、姑との関係から徐々にアイデンティティーを失っていく。人もうらやむ財閥の家に嫁いだものの、そこはもろい『ガラスの城』だった。ドラマは嫁姑の葛藤(かっとう)を鋭く描いている。

「育ってきた環境が違いすぎると、一緒に暮らすのは難しいと思います。努力で克服できる部分もあるでしょうが、そうできないところもある。そう考えれば、つらくあたる姑のことも理解できます。自分の服じゃないのに無理やり着れば問題が生じるものでしょう。まだ結婚に対する幻想は砕けていませんが、結婚生活が本当にこういうものならとてもつらいなと考えはします。わたしだったら、最初からこんな風に自分に合わない服は着ないと思う」

同年代との共演が多かったユン・ソイだが、今回は先輩たちからのアドバイスが血となり肉となっている。義父役のパク・クンヒョンからは、ひまがあれば読書をするようにと言われたとか。そこから演技の養分が得られるというが、まさにその通りだと思う。パク・ウォンスクは毎週の本読みで演技を見ては、思いもよらない点を指摘してくれるという。

『ARAHAN』でスポットライトを浴びたことは、「運が良かった」と自評する。その後はスランプもあったが「人生は山あり谷ありと思い、なるべくストレスを感じないように」した。アイドルデビューしたわけでもなく、人気に惑わされることはないときっぱりと語るが、どんな役を与えられても演技については欲張りでいたいと、芯の強さを見せた。
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