ライブリハーサルの場所で全員が勢揃い。(画像:画面キャプチャ)
ライブリハーサルの場所で全員が勢揃い。(画像:画面キャプチャ)
「有名歌手伝」(JTBC)の後枠として、6月29日(火)に「パラドンパダ」がスタートした。同番組は、美しい海が見えるライブバーで、スターたちが自ら選曲した音楽と自ら作った料理でお客さんをもてなすヒーリングバラエティ。出演者はユン・ジョンシン、イ・ドンウクイ・ジアキム・ゴウンオンユ(SHINee)、スヒョン(AKMU)という豪華ラインナップだ。しかも、初回ゲストはROSE(BLACKPINK)。これだけのトップスターが勢揃いしたのだから、当然、放送前から大きな話題となり、期待値はMAXだった。

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ところがだ。初回視聴率はなんと1.48%(ニールセンコリア調べ)。前週の「有名歌手伝」の最終回が3.3%だったので、その半分にも達していないのだ。ちなみに、同じくこの日スタートした「ワイフのカードを使う男」(TV CHOSUN)は5.4%、「鋼鉄部隊 戦友会」(チャンネルA、SKY)は4.2%だったので、いかに低かったかが分かる。

韓国のニュース記事を見てみると、残念な始まりだったという声が多い中、一瞬にして期待を失望に変えたと強い口調で酷評している記事もある。何が原因だったのか?指摘されているポイントはだいたいこんな感じだ。

まず、番組冒頭はキム・ゴウンのナレーションとドキュメンタリーを連想させる映像美で始まり、視覚的な楽しみはあったのだが、その詩的なナレーションや映像によって、この番組がバラエティなのか、映画なのか、ドキュメンタリーなのかよく分からない演出で、十分な番組紹介となっていなかった。

続いて、短いプロローグで出演者を紹介した後、イ・ジアとオンユがライブバーを制作するため、鉄鋼会社を訪問し、社員を相手にプレゼンを行ったが、なぜ2人がそうすることになったのか特に説明もなく唐突すぎて、作為的なプレゼンに感じられたということだ。

その後も、料理の専門家たちの指導を受けながら、メインシェフのイ・ジアとデザート担当のオンユ、バーテンダーのイ・ドンウクとドリンク&音楽担当のスヒョンが新メニューの開発と準備。そして、アルバイトとしてROSEが登場すると、ライブのリハーサルに突入。こうして、オープン前に料理や音楽を準備するだけでも忙しいのに、キム・ゴウンには“海を守る”という役割が与えられており、キム・ゴウンとイ・ドンウクがダイビングをしながら、海のゴミ拾いをする場面も。

あまりにもたくさんのことを1話に詰め込もうと欲張りすぎたからだろうか。何一つ完結していないまま、すぐに場面転換されてしまう。ステージを準備しながらも、一方ではダイビングをし、また料理とライブバーの準備をするなど、内容がごちゃごちゃしていて、3、4つの番組を同時に見ているような感覚になる。

しかも、どこかで見たような光景。ライブバーは「ユン食堂」や「国境のない屋台」(共にtvN)と似ているし、ライブを準備するアーティストたちの姿も「Begin Again」(JTBC)を見ているような印象。初回を終え、視聴者が「歌を聴きたいのに、歌が少なかった」、「もっと歌を聴かせて」、「(ユン・ジョンシンが)『Begin Again』かと思ったら、『ファミリーがやってきた』だったと言っていたが、その言葉がぴったり」、「1話だからか、取っ散らかっていた」、「ドキュメンタリーぽくて退屈」などと反応し、残念な始まりだったと結んでいる。

たしかに、これだけのトップスターたちをオファーしたのだから、それぞれにスポットを当て、見せ場を作っていかないといけないのだろうが、それがかえって中途半端になってしまったようだ。番組は約1時間半の放送だったが、初回はプロローグと準備過程の様子のみで終わり、説明よりも映像美に重点を置いた演出で、ヒーリングを届けたいのか、環境保護について考えさせるようにしたいのか、メッセージもはっきりせず、バラエティ要素もあまりなかったため、視聴者を飽きさせてしまったということだろう。

とはいえ、大ヒットドラマ「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」以来の再会となるイ・ドンウクとキム・ゴウン、そして現在、人気ドラマ「ペントハウス」シリーズで大活躍中のイ・ジアといったバラエティではあまり見ないトップクラスの俳優たちと、シンガーソングライターのユン・ジョンシンからオンユ、スヒョンまで世代を超えたトップアーティストたちが共演することはなかなかないことだ。初回では、人見知りをする人が多いということで、積極的な絡みはあまり見られなかったが、回を重ねることでそれは解消されるだろう。次回以降はステキな音楽と料理に加え、出演者同士の楽しい掛け合いがふんだんに見られることを期待したい。

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