ユン・ジソン
ユン・ジソン
Wanna One」出身で現在ソロアーティストとして活動するユン・ジソンが、4月29日(月・祝)千葉・市川市文化会館にて、Special Live Showを開催した。

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 ことし2月20日に自身初となるソロアルバム「Aside」を発表、そしてわずか2か月後である4月25日にはスペシャルアルバム「Dear diary」でカムバック。ソロとして精力的に活動しているユン・ジソンは、5月14日の入隊を前に、自身の音楽と気持ちを届けるためファンとの時間をつくった。

 公演2部、オープニングVCRでユン・ジソンがダイアリーに「あなたと出会ったことは僕にとって大きな幸運です」と書き綴ると、映像はファンミーティングツアーやソロデビューまで時を遡り、ファンとの出会いを思い出させた。

 暗転したステージにユン・ジソンが姿を現わすと、「You Like the Wind」がスタート。ペンライトの光で埋まった会場に、ファンの掛け声が上がる中、軽やかなパフォーマンスでさわやかな魅力を放った。曲が終わると「ジソン!」、「ジソンオッパ!」とファンの声が響き、会場の雰囲気はさらに上昇。続く「Who Are You?」では、優しい歌声を届けた。

 MCのYumiが登場し、ファンから「ジソン~」と呼び込まれると、「アンニョンハセヨ」と手を振りながら再びステージに登場。「みなさん、楽しく遊びましょう!」と呼びかけると、「みなさんが忘れずにいてくれるおかげで今僕はここにいます。きてくださって、ありがとうございます」と感謝を伝えた。

 1部公演を終えた後にご飯を食べたというユン・ジソンは、「目の前にも『BABAL』(=米粒:ユン・ジソンのファンの名称)がいるし、ご飯をたくさん食べたので、この中に『BABAL』がたくさんあります」とお腹をさすり、笑いを誘った。Yumiが、ジソンの楽屋から楽しそうな笑い声が聞こえてきたと話すと、「スタッフの方と一緒に面白い映像を見ていました。楽しい話をしながら、公演の準備をしていました」と明かし、楽屋でも変わらない姿を想像させた。

 次のステージは「みなさんに歌ってあげたい曲です」と紹介すると「Side, Eye, Moon」へ。ジェスチャーをしながら表情豊かに歌う姿に、ファンも微笑みを浮かべ、会場は温かな雰囲気に包まれた。そのまま「Hi, Spring」へと続き、優しい笑顔で会場を見渡しながら、心を込めて歌い上げた。

 「Side, Eye, Moon」について、「恋愛してる時に聴くといい曲です」とし、ファンに「恋愛してますか?」と問うユン・ジソン。しかし正直なゆえ控えめな反応をとるファンたちに、ユン・ジソンは拗ねたような表情を見せると、ファンはすかさずユン・ジソンへの恋心をアピール。彼も「僕もみなさんを想って歌いました」とファンへの愛を示した。

 "Jisung‘s人生グラフ"のコーナーでは、ユン・ジソンが折れ線グラフで現在から未来のグラフを作成。上下することなくずっと最高点を保ったまま書き記されているユン・ジソンの未来グラフ。始点となる30歳は軍隊から戻った時だと話しながら、ユン・ジソンがパネルの方へ身体をひねると、勢いでイスが回転し後ろを向いてしまい、会場は笑いに包まれた。照れ笑いしながら足を宙に浮かせイスの高さを下げる様子は、お茶目で可愛らしく、ファンの心をくすぐった。

 そしてグラフによると、除隊に伴い「アルバムを準備すべきか、ファンミーティングをするべきか、ミュージカルをするべきか」と「BABAL」に会うための悩みを抱える時期を経るのだという。ファンにどんなことをしてほしいか問うと、「演技」という声も上がり、「演技はあまり上手じゃないから…」と言うも、「勉強してみたいと思いますし、全てやってみたいです」と顎に手を当ててキメ顔し、意欲を見せた。

 そこからグラフは50歳へと飛び、「素晴らしい絵の実力で、未来を描きたいと思います」と言うと、スケッチブックにスラスラと迷うことなく描いていった。描き上がった絵には、飛行機の周りに笑顔の「BABAL」が3粒。世界中の「BABAL」に会いに行っているのだと解説すると、続いて60歳の予想図も描いた。50歳で会った世界中の「BABAL」との写真で、展示会をしているところだとし、絵の中にある展示物の「1枚目は東京の『BABAL』との写真、2枚目は大阪、3枚目は名古屋」と想像を膨らませた。

 「『BABAL』のみなさんが僕と一緒にいてくだされば、これからも素敵なことがあるのではないかなと思います」と今後に期待を持たせると、「奇跡のようなことが起こると願いながらお届けしたいと思います」と言い、始まったのは「Miracle」。ファンたちは、スポットライトに照らされながら丁寧に歌い上げるユン・ジソンの姿をじっと見つめ、まっすぐな歌声に耳を傾けた。

 VCRでは、「Wanna One」のアルバムや写真が飾られた部屋で、夢が日常になった1年6か月だったと振り返り、懐かしい想いを起こさせた。映像が終わると「Wanna One」のデビュー曲「Energetic」のイントロが流れ、会場にはたちまち歓喜の声が響いた。ユン・ジソンはキレのあるダンスでファンたちを沸かし、「Boomerang」、「Light up」とメドレーでパフォーマンスし、会場を熱くした。

 デニムとネイビーのニットに着替えたユン・ジソンは、「I’ll be there」で、ステージを左右に歩き、ファンにマイクを向けたり、手を振ったりとコミュニケーションをとりながら、伸びやかに歌い上げた。スペシャルアルバム「Dear diary」のタイトル曲となっている「I‘ll be there」については、「ダイアリーというコンセプトに1番合うんじゃないかと思って選びました」と語り、「Wanna One」メドレーは、「1人でやるのは慣れませんが、みなさんにとって楽しいステージになったのならうれしいです」とコメント。そして「毎日のようにメンバーたちと連絡とっています」とファンにはうれしい事実が明かされた。

 続いては、抽選で当たったファンがジソンと直接電話で話すことができる"Dear BABAL"のコーナー。電話が繋がると、「名前はなんですか?」、「会えてうれしいでーす!」、「楽しいですか?」などとファンに話しかけていく。感極まり涙を流すファンには、「泣かないで~」と言葉をかけ、笑顔が好きだと言われると、満面の笑みを浮かべたりと、優しさ溢れるユン・ジソン。さらに歌詞にのせてファンへ気持ちを伝えた。また、非通知設定により当選者と電話が繋がらないと、「僕、拒絶されたんですか?! 」とおどけ、腰に手を当て怒ったふりをしてみせるも、半券の番号から当選者を探し出したりと機転を利かせる場面も。「『BABAL』の声を直接聞く機会ができました」とし、ファンとの交流を楽しんだ。

 次は、「デフィ君がプレゼントしてくれた曲です」と紹介し、「SLOW」がスタート。歌い出すと、ファンはスローガンを掲げてサプライズ。「宝石のような思い出をありがとう 私たちがもっとよくするよ」とのメッセージを目にすると、ユン・ジソンはうれしそうな表情を見せた。

 「アルバム準備やミュージカルもあって、ファンミーティングの準備は大変でした」と話し出すと、「『BABAL』のみなさんを満足させないといけないのに、昔の姿を望んでる方、今後進んでいく方向性に慣れない方もいらっしゃる気がして。頑張りますと言い続けてますが、僕が不足している部分が多く、みなさんからもらってばかりに思えて、正直辛かったです。素敵な言葉で感動をくれて、ありがとうございます。軍隊に行くからと泣いたことはないけど、素敵な姿を見せたいと悩んで泣いたことはありました。素敵な人になるために、頑張りたいと思います」と正直な気持ちを伝え、深くお辞儀した。

 最後は「In the Rain」で、ファンの掛け声が大きく揃う中、気持ちを込めて熱唱。歌い終わると、大きな拍手と歓声が送られた。

 "ユン・ジソン"コールが響くと、応えるように「End of the Day」で登場。「来てくださってありがとうございました。お気をつけてお帰りください」と、一人一人と目を合わせるように手を振りながら、最後まで笑顔のままステージを後にした。

 入隊を控えるユン・ジソンとはしばらくの別れになるが、未来グラフに描いたように、今後も良いことばかりが待っていることを期待したい。


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