＜インタビュー＞映画「劇的な一夜」主演のユン・ゲサン

韓国映画「劇的な一夜」（原題）で主役を演じた俳優のユン・ゲサンは恋の切なさを経験した先輩として同作品を通じ若者たちに「大丈夫。あとで振り返れば大したことではない」と慰めたいと語った。
　「劇的な一夜」は、肉体関係から始まり本気の恋に落ちる男女の物語を描いたロマンチックコメディー。ユン・ゲサンは知人に恋人を奪われ、その知人の元彼女シフと関係を持つことになるジョンフンを演じた。
　同作品への出演を決めたのは「最近の若者の恋物語のような感じがしたから」だという。自身が20代だったころの恋の悩みや、恋が訪れた瞬間が大きな幸運だとも知らずに逃してしまったことを若者たちに伝えたかったそうだ。
　「あとで振り返ってみれば大したことではなく、もっといいチャンスが訪れると話してあげたい。心配の90%は実際に起こりもしないことだが、その心配のせいで恋を逃してしまう若者たちが多いような気がする」と懸念を示した。
　劇中でジョンフンはクールなふりをして元彼女の結婚式に出掛けるが、心の中では悲しみに浸る小心者だ。
　ユン・ゲサンはジョンフンの姿に「皆が共感する」と説明する。「恋人がいない場合、酒を飲んで元彼女に電話するのは全ての男性がそうだ。ジョンフンが男の代表的な一面を見せていると思う。ジョンフンのことを『あまりにもばかみたいだ』とは言えないだろう」と語った。
　相手役のシフを演じた女優のハン・イェリについては「演じる役に動物的感覚でアプローチするので（撮影のときは）気を抜くことができなかった。これからどんな女優になるのか気になる」と評価した。

ユン・ゲサン（god） の最新ニュースまとめ

　男性グループ「god」出身のユン・ゲサンは昨年、「god」のメンバーとして歌手活動を再開した。
　2002年にリリースした5枚目のアルバム「Chapter　5　Letter」まで参加後、「god」を脱退。2004年に韓国映画「僕らのバレエ教室」で俳優デビューを果たした。
　当時については「どれほど役者になりたかったか自信を持って話すことができる。僕には役者という自我しかなかった」と振り返った。
　そして、「何か一つのことに熱中しているときは、自分が持っているほかのものを失ってしまったかのようになる。昨年、godの活動を再開しながら歌手ユン・ゲサンではなく人間ユン・ゲサンに戻ってきた」と語った。
　人々からは歌手と俳優のどちらで認識されても「ありがたい」と思うそうだ。最近は「god」の年末コンサートに向け準備に取り組んでいる。