俳優リュ・スヨン(C)2013MBC
俳優リュ・スヨン(C)2013MBC
韓国ドラマ「TWO WEEKS」DVD発売を記念し、出演俳優リュ・スヨンのオフィシャルインタビューが届いた。

リュ・スヨン の最新ニュースまとめ

-まずはドラマの魅力を教えてください。また、リュ・スヨンさんが演じられたイム・スンウというキャラクターの観点からの見どころがあれば、ぜひ教えてください。
このドラマ以降たくさんありましたが、1日が1話という初めての試みだったと思います。リアルタイムで人物の感情の変化を感じることができて、1日1日が過ぎるたびに新たな証拠が出てきて犯人を追い、愛に対する新しい感情が生まれて関係が複雑になります。リアル感があるドラマで、ありきたりなストーリーが繰り返されることはありません。付き合ったり別れたり、好きだったり嫌いだったり、以前の恋人が現れたり、そういう旧態依然のストーリーではなく、実際に起こっているような印象を与える、リアルタイム・ドラマです。そんなジャンル的な面に惹かれて、出演を決めました。

実は、テサン役もとても温かく、むしろ人間的な役柄でしたが、イム・スンウの立場で言えば、久しぶりに頼もしい男性を見ることができる楽しさがあると思います。頼もしい男性……現実には素晴らしい方々がたくさんいますが、ドラマ上ではあまりひんぱんに登場しない気がします。最近は、シックな男性や悪い男の人気ですね(笑)。本能的にそういう人物に惹かれるようにDNAがそうなっているんですが、久しぶりに頼もしい男性を見るのも楽しいと思います。

-正義感にあふれる刑事の姿、初恋の人と再会した愛する女性の心の動揺への不安感など、複雑な感情演技も必要なキャラクターでしたが、どのように役づくりされたのでしょうか。参考にしたものなどがあれば、教えてください。
特別に参考にしたものはありません。私が軍隊生活を過ごした時に、そこで出会った多くの刑事の方々を思い出しました。軍生活を戦闘警察隊で過ごしました。巨大な警察、警察の方々が約1000人近くいるソウル地方警察庁という団体で軍生活を送ったので、強力系の刑事にもお会いしましたし、交通系の刑事にもお会いしました。ホルラギ福祉団という、その時の軍生活で出会った実際の刑事の方々のイメージをたくさん思い返しました。警察の方々は実際はもっとドラマティックで、容姿が荒々しくて犯人なのか警察なのかわからないような方も多いんです(笑)。明快な方が多いと感じました。特に、強力班などにいる方々は、むしろドラマ上で描かれる刑事の方がもっと典型的です。実際に警察を見たことがない方々が演じてきたので、まるで方言演技をしているように、ソウル式の方言演技があるじゃないですか。今回『弁護人』という作品を撮影しながら感じたんですが、実際にローカルで使う方言は違うんです。そのため、特別に参考にしたものはなかったと思います。自分自身の経験を生かして、本物の刑事のような雰囲気を生かそうと思いました。それから、わざとメイクもせず、ビジュアル的にも顔を汗だくにしたり、ヒゲもきれいに剃らず、髪にも何もつけず、そういう部分に気を使いました。

-イネ(パク・ハソン)がテサン(イ・ジュンギ)との再会で、気持ちが色々な意味で揺れ動きます。そんな恋人と接する時の心情をどのように理解して演じましたか。
イネの揺れる気持ちは、十分理解できます。でも、裏切られたとは感じます。韓国的な情緒でしょうか?どの国でも同じだと思います。血の繋がり、子どもの父親、一緒に暮らしていた人物……そんなことは簡単には忘れられないじゃないですか。だから、人は結婚するんだと思います。

いくら憎くても、一緒に暮らして、子どもがいる人は、許したり理解できる部分があると思います。そんな部分で、スンウは接点がないから諦めたと言ったら寂しいですが、理解できる部分は十分にあったと思います。クールに尊重してあげたというのもあると思いますし……。もちろん、胸の痛みはあると思いますが、スンウもわかっていたと思います。

実際の人物だったら仕方がない状況だということを……。そんなに無知なスタイルではありませんので。無理に彼女を繋ぎとめて、何になりますか?相手の心にある感情は、解決できない部分です。おそらく、スンウもそう考えていたと私は思います。

-イム・スンウというキャラクターと実際のリュ・スヨンさんに似ているところや共感できる部分はありますか?また、反対にイム・スンウの理解し難い点はどんなところでしょうか。
実際に共感できる部分はたくさんありました。イム・スンウというキャラクターは、とても魅力的な人物です。少しもどかしい部分もありますが。捜査能力もそんなに高くないですし、一歩ずつ遅れる面もあってもどかしいですが、人間に対する愛情は生きている人物なので、犯人にすら感じています。恋のライバルとして憎み、捕まえても無罪だったら釈放すると思いますが、自分たちの前に現れられないようにするという、愛に対する欲を見せることができる人物で、とても人間くさい役柄だと思います。そんな部分は私と似ていると思います。私も複雑で利益に明るい人はあまり好きではありません。明るくなければならないとずっと言い続ける方が周りにいますが、そういう方々を見ると心が痛いです。それに比べたら、幸いでした。今出演している「果てしない愛」でのキャラクターはその中間あたりにいるので、簡単ではありません。

理解できない部分はありませんでした。違う状況だと思うのは、捜査力がそれほど高くなく、推理能力もなく、絶妙なタイミングでワンテンポずつ遅れるところです。でも、特別にもどかしいキャラクターではありませんでした。理解はできました。大きく理解できない部分はありませんでした。台本が良かったということでしょう。十分に没頭できる台本だったと思います。

-劇中で見せた肉体美には、女性ファンだけでなく男性視聴者も目が釘付けになった人が多いと思います。普段からたくましい体をお持ちですが、ドラマのために特に気を使って肉体作りをされたんでしょうか。
頑張りました。イム・スンウというキャラクターのためにもそうですし、タンクトップも着なければいけませんでしたからね。一生懸命運動しました。刑事なので、ぜい肉があったらどこか不真面目な刑事みたいじゃないですか(笑)。引き締まって見えるように食事管理もとてもしましたし、脂肪を落としてから撮影に臨みました。

-劇中、子役のイ・チェミさんがソ・スジン役として驚くほどの演技力を見せました。リュ・スヨンさんも劇中でソ・スジンに対する父親の愛情を見せて視聴者を笑顔にしましたが、イ・チェミさんとのシーンのために何か特別に役づくりをされましたか。イ・チェミさんとの和やかなエピソードがあれば、教えてください。
チェミの演技が上手かったので、私が準備したものはありません。チェミはプロで一番演技が上手かったです(笑)。「こんな状況で、どうしたらあんなふうにあっさりと表現できるんだろう?」と驚かされました。チェミはおとなしい子でした。そういう子が笑ってくれたらうれしいじゃないですか。だから一生懸命笑わせようとすると、「何が面白いの?」という表情を見せるシックなチェミです。とにかく、大人たちがチェミを笑わせようと必死に努力していました(笑)。

-テサン役のイ・ジュンギさん、イネ役のパク・ハソンさん、チェ・ギョン役のキム・ソヨンさんと共演した感想をそれぞれ教えてください。
イ・ジュンギさんは、とても有名な映画「王の男」という作品で女性的なイメージが強かったんです。でも、実際はとても優しい男性で、マナーも良く、何より一生懸命する方だったというのが印象的です。仕事に対して、非常に真面目に臨むんです。俳優として基本的な資質、声量、それに声も良いですし……。男性俳優にとって簡単ではない感情シーンもうまく演じ、さらに良い俳優になると感じさせる方でした。

最近は俳優という職業も競争が激しくなって、“俳優病”になったら現場で苦労するんですが、夜遅くに撮影してもイ・ジュンギさんは嫌な顔ひとつしないで一生懸命撮影する姿が良かったです。話も上手く、笑わせるのも好きな方です。パク・ハソンさんは、大人っぽくて親切な方です。考えがある女優という点がとても良かったです。本当に心からの表情なのか、ただ単に演技なのか、相手はよくわかるものです。そんな本当に心からの表情がたくさん出る女優です。

キム・ソヨンさんは、すごく優しい方でで、あんなに親切な方は初めて出会った気がします。相手によく気を使うし、面倒を見てくれるし、演技もとても上手いですし。

-リュ・スヨンさんは、今回のスンウのように「強く、頼れる心優しい男性」を演じることが多いですが、過去に大阪で復興支援チャリティーイベントを行ったり、韓国でもボランティア活動もされていることなど、演技にプラスになっている部分などはありますか。
演技は少し違う部分なので、プラスになっていると言える部分は特にありません。ただ、私の人生においてプラスになっています。多くの方々を支援するという行為のために、芸能人という私の才能を使うのは少しおかしいですが、私は前面に出たら支援活動の宣伝効果がある公人じゃないですか。できるうちに、そういう方向で多く役立ちたいと思っています。そういう活動が私の人生を明るくしているのは確かです。そういう方向に関心を持っているという自体が、私に悪いことをできないようにしていると思います。それは、とても大事なことです。私が責任を持ってやっていることがいくつかあるということは、馬鹿な行動をできないようにしています。ボランティア活動で有名なチャ・インピョさんのように私も前面に出るかはわかりませんが、そんな人生を生きている方々は間違いなく自身の人生を崩したりはしません。それだけ見ても、確かな長所だと思います。

-着実にキャリアを重ね、演技派として評価の高いリュ・スヨンさんですが、今後、俳優として挑戦したいジャンルや役柄などはありますか。
演技をもっと一生懸命やりたいです。俳優も、機能的なものが必要なんです。感情を表現することが一番大事ですけどね。テレビや映画の演技はとても近くで俳優を撮影するので、俳優は全体的な流れを掴むことも大事ですが、瞬間瞬間の印象が生物の演技をした時に視聴者は本物だという印象を受け、作品に没頭するんです。本物のような印象をうまく表現できる俳優になることが、まずは一番大きな目標です。有名な俳優の方々を見ると、人間自体が見せる魅力が常に溢れている気がします。ダスティン・ホフマンさん、ソン・ガンホさん、リチャード・ギアさん、ジョージ・クルーニーさんなど、本人が持つ香りがあります。香りを出せる俳優になりたいです。さまざまなキャラクターを演じながら、その人が持つ、期待できる香りがあったらうれしいですし、それを持つことができる俳優になることが私の夢です。

-タイトルにちなんで、2週間の期限があるとして、どんな事であれば、テソンのように死ぬ気で、頑張れますか。
質問を聞いた瞬間すぐに思い浮かんだのは、旅行です。今撮影中のドラマがもう少し遅く撮影が始まっていたら、ラオスに行きたかったんです。2週間死ぬ気で働いて望むとしたら、ビル?(冗談) 特別な物欲はない気がします。私の家系は皆そうみたいです。特別に何かを手に入れたいと思うものがない気がします。物質的に拘束されるのも、そんな人もあまり好きではありません。

-最後に、「TWO WEEKS」のDVDを楽しむ日本のファンにメッセージをお願いします。
14日間で3人の人生がすべて変わります。その過程をDVDで見るとしたら、第1話からラストまで一気に見たくなると思います。ご覧になったら、人間の本性についてもたくさんのことを感じると思いますし、どっしりとした愛についても改めて考えさせられると思います。家族に対する愛を一番たくさん感じるようなドラマです。出演俳優としてこんなことを言うのは少し照れくさいですが、イチオシのドラマです。

「TWO WEEKS」<テレビ放送版>レンタルDVD
vol.1~6 8月2日(土)、vol.7~12 9月2日(木)リリース開始
発売元:エスピーオー/フジテレビ 販売元:エスピーオー
「TWO WEEKS」公式サイト:http://www.cinemart.co.jp/twoweeks/
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