キム・ウビン
キム・ウビン
ことし、韓国の芸能界を潤した「ニューフェイス」たち。不祥事や事故が相次いだ分、デビューしたばかりの新人の芸能人がメディアにとりあげられる機会は例年より少なかった。
 ただ、ひときわ目立つ「ニューフェイス」俳優たちは、大ブレイクを果たし、2014年の活動に期待が膨らんでいる。
 
 やはり真っ先に思い出すの俳優はキム・ウビンではないだろうか。モデル出身らしいすらりっとしたスタイルを活かし昨年から演技活動を開始した彼。
 先月終了したSBSの水・木ドラマ「相続者たち」では、新人らしからぬ演技力と渋い声、独特なカリスマで、主演のイ・ミンホと人気を両分した。さらに、エンタメ専門チャンネル「Mnet」の音楽ランキング番組「エム・カウントダウン」では司会者としても才能を発揮しており、年末の「SBS演技大賞」の司会にも抜てきされている。

 しかし、大ブレイクに「噂と疑惑」はつきもの。彼にもスキャンダルが襲った。本人は否定していた若手モデル「ユ・ジアン」との熱愛事実が判明し、さらにはファンからのプレゼントを彼女に渡していた、という疑惑が浮上。一時は人気失墜の危機にさらされたが、ドラマのヒットや話題の映画「チング2」への出演などで一部からのバッシングを無事に乗り越えた。

 一方、女優では「ドヒ」というニューフェースが登場。今年、ケーブル&CSチャンネルで最もヒットしたドラマ「応答せよ1994」(tvN)で全羅道(チョンラド、韓国の南西部)なまりの演技が好評を得て、一気に知名度アップ。

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 日本では同じ時期にNHKドラマ「あまちゃん」や「八重の桜」が東北なまりの演技で好評を受けていることもあり、妙な「日韓同期化」になる。

 なお、「ドヒ」は、「Tiny-G」という4人組ガールズグループとしても活動していたが、まったく売れなかったため、女優業に転向して成功したケースだ。

 ドラマ以外にバラエティ番組では、芸能人の子供や家族生活にスポットを当てた新しい試みが人気を集めた。
 
 中でも、2歳児娘「チュ・サラン」は愛嬌たっぷりのかわいらしいルックスで「国民的赤ちゃん」として名乗りを上げた。母親は、日本の女性誌や写真集、CMで大活躍していた有名モデル「SHIHO」(本名:矢野志保)。父親は、韓国系の日本人格闘家の秋山成勲(韓国名:チュ・ソンフン)。まさに「日韓の娘」である。
 
 父親の秋山氏は在日韓国人4世として生まれ、「祖国」に戻り柔道の韓国代表を目指していた。しかし、「本系」ではない理由などで差別を受け、韓国代表を諦める。その後、日本に帰化し、柔道の日本代表として活躍した。その時、韓国代表に勝利し行ったインタビューが原因となり、韓国マスコミのバッシングにあったことも。その後、格闘家となったが、2006年の大晦日、桜庭和志選手との対戦が「オイル(ワセリン)塗布事件」に発展し、今度は日本マスコミからバッシングを受けた。

 日韓両国マスコミからのバッシングの記憶を乗り越え、現在は韓国KBSのバライエティ番組「ハッピーサンデー~スーパーマンが帰ってきた」に娘の「チュ・サラン」と一緒に出演している。この番組がきっかけとなり、娘の「チュ・サラン」は「国民的赤ちゃん」となって、CMなどでもその可愛らしさをアピール中である。

 このような「ニューフェイスの登場」が芸能界にもたらす意味は大きい。有名芸能人は常にメディアに取り上げられやすく、徐々に「芸能権力化」しやすい。この状態が長く続くと、大衆の関心はマンネリ化し、エンタテインメントは面白味にかけ、芸能界が衰退する。インパクトの大きい新人の登場が、新しい「遺伝子」として必要となるのだ。
 
 時には、その遺伝子は海の向こうからやってくる。この10年間、韓流俳優や韓国ドラマ、K-POPは日本の芸能界に対して良い刺激になっていた。共に影響し合い、共に発展してきたのだ。芸能界を活気付ける大事な要素、「ニューフェイス」。彼らの来年以降のさらなる活躍を期待したい。


The Return of Superman(KBS)




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