「ヨット遠征隊」で航海に出たシウォンとチャン・ギハ。(画像:画面キャプチャ)
「ヨット遠征隊」で航海に出たシウォンとチャン・ギハ。(画像:画面キャプチャ)
新型コロナウイルスの長期化で、簡単に国内外の旅行に行けない状況の中、視聴者に少しでも旅行気分を味わってもらおうというコンセプトのバラエティがまだまだ続いている。この暑い夏にもぴったりな、視聴者に“代理満足”を与える新番組が、今週2つ始まった。

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 まず、冒険を夢見てきた4人の男たちが、ヨットに乗って、20日間の太平洋航海に挑戦する過程を描いたドキュメンタリー形式のバラエティ「ヨット遠征隊」(MBC every1)が8月17日(月)にスタート。

 クルーは、カリスマ性あふれる頼れるリーダーの俳優チン・グ、過酷な環境の中でもしっかりと自己管理をするシウォン(SUPER JUNIOR)、あくなき探求心を見せる歌手チャン・ギハ、チャレンジ精神旺盛なメディアアート作家ソン・ホジュン。チン・グは「計画を立てて長期間挑戦することが、最も大きな挑戦だと思う。人生において、いい経験になると思う」、シウォンは「誰でも一つぐらいロマンがあると思うが、その一つが船に乗ることだった」と明かすなど、“冒険”、“挑戦”というキーワードで集まった男たち4人だ。

 そんな冒険、新しい経験を前に、ロマンに胸を躍らせるクルーたちだったが、初回放送では、いきなり航海7日目、巨大な波、台風に遭遇し、極限状態に陥る姿が。チン・グは「ヨットは楽しむために乗るものだと書いてあった。ところが、僕は1秒も楽しかったことがない」、チャン・ギハは「立っていること自体が苦痛だった」と打ち明け、壮絶さを伝える場面も。

 この日はプロローグが公開されたが、バラエティではあまり見ない映像の数々で、バラエティというより、ガチな“生存記”だった。クルーたちのワイルドな姿、特にシウォンのヒゲを生やした姿などを見れば、一目瞭然だ。現在、新型コロナウイルスにより、停泊できる場所がないため、彼らは太平洋に出て、南十字星を観察して帰ってくることを目標にしている。クルーたちがどう危機を乗り越えていくのかも気になるところだが、映像からでも十分に感じられる大自然の圧倒的な力が、見ていてスリリングで刺激的だ。

 続いて、「BTS(防弾少年団)」がヒーリング旅行に出かけ、休暇を満喫する「In the SOOP BTS ver.」(JTBC)が8月19日(水)にスタート。同番組は“日常と休暇の間”というコンセプトで、メンバーたちが自然の中で平凡な時間を過ごしながら、リフレッシュする日常の姿を届けるというもので、全8話で構成。ファンにとっては、そんな彼らの姿を見るだけでも、十分ヒーリングになる。

  放送後、撮影地が話題となったが、ここは江原道春川市史北面佳日里にある一戸建てペンション。主に企業のイベントや結婚式などで使われる場所のようで、ペンションの周りは、まるで絵画のような風景が広がり、室内のインテリアもキレイで高級感あふれるものばかりだ。

 そんな中、初回放送では、メンバーたちの休暇1日目の様子が描かれ、昼食はJUNG KOOKとSUGAが料理を担当。SUGAが肉を焼き、JUNG KOOKが映画「パラサイト 半地下の家族」で登場し、話題となった“チャパグリ(韓国風ジャージャー麺とピリ辛ラーメンをミックスしたもの)”を作り、メンバーたちの胃袋を大満足させた。

 他にもJIN、RM、JIMINが卓球対決をするなど、それぞれが自由に楽しむ姿が視線をとらえたが、この日の瞬間最高視聴率は、メンバーたちが車3台に分かれて、ペンションに向かう場面。SUGA、JIMIN、JUNG KOOKが運転をしたが、高速道路のトールゲートで、チケットを取ろうと手を伸ばすも、SUGAとJUNG KOOKは手が届かず、メンバーたちからからかわれ、大爆笑となったシーンだった。

 なお、韓国の番組はどれも当たり前のように再放送があるが、「In the SOOP BTS ver.」に限っては、再放送がないのが特徴。放送翌日0時から、アプリ「Weverse」(有料)で視聴が可能となり、テレビ放送は60分の編成だが、「Weverse」では80分に拡大したバージョンが配信され、ビハインド映像も公開。しかも、韓国語以外に英語、日本語、中国語の字幕付きなのだ。さすがワールドクラス「BTS」を抱えるBigHit。コロナ渦のご時世にいち早く対応した形で、ワールドツアーの中止により、会えない海外ファンも満足させている。

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