「iPad(アイパッド)」独走に歯止めをかけるためサムスンが作製した「ギャラクシータブ」の新製品=22日、米オーランド(聯合ニュース)
「iPad(アイパッド)」独走に歯止めをかけるためサムスンが作製した「ギャラクシータブ」の新製品=22日、米オーランド(聯合ニュース)
【ソウル23日聯合ニュース】米アップルの多機能携帯端末「iPad(アイパッド)2」がタブレットパソコン市場で独走するなか、韓国のメーカーが相次いで新製品を公開し反撃ののろしを上げた。
 米フロリダ州オーランドで22日(現地時間)に開幕した無線業界見本市「CTIAワイヤレス2011」で、サムスン電子は8.9インチと10.1インチの「ギャラクシータブ」、LG電子は8.9インチの「オプティマス・パッド」など、戦略タブレットパソコンを披露した。
 サムスンは「iPad2」より薄くて軽いハードウェアを強調し、LGは持ち運びや読みやすさに優れた8.9インチに「オールイン」する戦略でタブレットパソコン市場で主導権を握りたい考えた。
◇サムスンの「ギャラクシータブ」
 サムスン電子が今回公開した8.9インチと10.1インチ「ギャラクシータブ」は、現存する同級タブレットパソコンで最も薄い8.6ミリ。重さは3Gモデルベースでそれぞれ470グラム、595グラムとなっている。「薄くて軽い」と絶賛された「iPad2」より2ミリ薄く、18グラム軽い。
 いずれもタブレット専用プラットフォームの「アンドロイド3.0」を基盤に、1ギガヘルツデュアルコアプロセッサを搭載。次世代移動通信技術として浮上したHSPA+、21Mbpsを支援する。上半期(1~6月)中に韓国で発売するという。
 また、サムスンは7.0インチ、8.9インチ、10.1インチなどさまざまなサイズや使用環境を提供するギャラクシータブを発売し、全消費者のニーズに応えるとの計画だ。
◇LGの「オプティマス・パッド」
 初のタブレットパソコンを披露したLG電子は「8.9インチが持ち運びや読みやすさを考慮した上で、最適の大きさ」と強調する。同社は「オプティマス・パッド」を皮切りに今後も同じ大きさのさまざまなモデルを発売する計画だ。
 「オプティマス・パッド」は「ギャラクシータブ」と同様に「アンドロイド3.0」を搭載したが、高性能デュアルコアプロセッサーで、フルハイビジョン(HD)の映像再生と3D(三次元)ゲームなどマルチメディア機能を支援する。
 高性能デュアルコアプロセッサーは、中央演算処理装置(CPU)の1ギガヘルツコアを二つに増やしたもので、処理速度を高めながら、それぞれのプロセッサーが個別に作動し、電力消耗量を最小化したのが特徴だ。同製品は来月末に北米で先に発売され、韓国では上半期中に導入される予定だ。
 一方、「iPad2」は来月から韓国で発売される。アップルは22日(現地時間)にホームページを通じ、「4月に『iPad2』全モデルを韓国、香港、シンガポールなどで発売する」と明らかにした。
 アップルは米国を皮切りに、少なくとも26カ国・地域で同時に同製品を発売する予定だった。しかし、東日本大震災で甚大な被害を受けた日本は今回、発売対象国から外れた。

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