4月からはメディアや気象関連機関・会社などがテレビ番組やインターネットで気象情報を伝える際も、「千里眼」が撮影した画像を使うことになる。
気象庁をはじめとする気象情報機関はこれまで、日本の運輸多目的衛星2号機(MTSAT-2)が撮影した朝鮮半島やその周辺の画像を使用してきた。同衛星の画像は30分単位で提供されたが、「千里眼」の画像は15分単位で公開され、さらに精密な観測資料として活用できるようになる。
黄砂や豪雨、大雪、台風など朝鮮半島周辺の突発的な気象変化をより正確に観測し、災害につながる恐れがある気象の変化に関する情報も早期に探知できる。海洋国の日本に比べ遅れをとっていた海上情報も15分ごとに提供。航海や操業を行う水産関係者にも役立つと期待される。気象庁関係者は「千里眼」のテスト運営で一部の画像を分析し、実際の気象予報に適用したこともあると述べた。
昨年6月27日に打ち上げられた「千里眼」は目標の静止軌道に突入、一般気象と海洋画像撮影に続き、通信アンテナの信号も安定的に測定され、気象衛星としての任務を遂行することになった。
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