大会では、脱北者で北朝鮮の工業省責任指導員を務めたキム・テサンさんが発表に立ち「北朝鮮の政治犯収容所では数十万人が裁判もなく死刑にされたり家族が迫害され、人口の10%が餓死している」と北朝鮮の現状を訴えた。また労働環境についても触れ、北朝鮮が職業選択の自由を与えたならば300万人どころか300人も餓死することはなかったはずだとし、開城工業団地の労働者についても、韓国側が支払う賃金は一銭も手に入らず100%が国に取られる21世紀の奴隷だと指摘した。
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脱北者で女優だったイ・シンさんは「中国では脱北者は家畜以下の扱いをされ、女性は性の道具に成り下がっている。逃走を防ぐために服も着せられないケースもある」と中国に滞在する脱北女性らの悲惨な状況を伝えた。
日本から出席した斎賀富美子人権担当大使は、日本人の拉致被害者について詳細に説明し、日本政府の主要懸案のひとつであるこの問題が解決しておらず、国際社会が共同で解決していく問題だと協力を呼びかけた。
韓国から参加した拉北者家族協議会のファン・インチョル事務局長も、朝鮮戦争以降に韓国から北朝鮮に連れ去られた人は486人に達し、このうち帰ってきたのは4人にすぎないと指摘、関連法の未整備により人権の死角地帯となっているとし、特別法の制定を求めた。
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