運搬される「羅老号」=17日、高興(聯合ニュース)
運搬される「羅老号」=17日、高興(聯合ニュース)
【ソウル17日聯合ニュース】韓国初の宇宙ロケット「羅老(ナロ)号」(KSLV-I)の打ち上げを2日後に控え、17日午前に発射台への運搬が始まった。
 全羅南道高興郡の羅老宇宙センターで打ち上げ準備を指揮する李柱鎮(イ・ジュジン)韓国航空宇宙研究院長は聯合ニュースの電話取材に対し、気象状況を分析した結果、ロケットの移送と発射台装着に問題がないものと判断し午前8時15分に運搬を開始したと伝えた。
 人工衛星を搭載した羅老号は、ロケットや燃料供給、気象に問題がなければ、19日午後4時40分から午後6時20分の間に打ち上げられる予定だ。これに先立ち、18日には午前11時から7~8時間にわたり最終リハーサルが行われる。あらゆる電気系統の点検をはじめ、ロケットと地上設備、自動発射システムなど、各部門で打ち上げ当日と同様に作業を進める。
 19日には、打ち上げ3時間前の午後1時半ごろに気象状況と安全の最終点検を行い、燃料注入を開始する。打ち上げ予定時刻まですべての機器が正常を保ち、気象状況と周辺環境にも異常がなければ、打ち上げ20分前に最終発射サインが出される。15分前からは自動カウントダウンが始まる。
 羅老号開発事業は、100キログラム級の人工衛星を地球低軌道に進入させることを目的に2002年8月に始まった。韓国航空宇宙研究院が2004年10月にロシア企業のフルニチェフとロケットシステム協力契約を交わし、事業が本軌道に乗った。1段目の液体エンジンと2段目のキックモーター(固体モーター)で構成された2段式で、1段目はロシアと共同で開発し、2段目は国内技術だけで開発した。
 羅老号は打ち上げの約200秒後、衛星を覆っていたベアリングが落ち、1段目が切り離される。高度約200キロメートルで2段目のキックモーターが燃料を使い果たした後、約100秒後に科学技術衛星2号(STSAT-2)が分離される。打ち上げから540秒が経過したこの時点で、成功いかんが明らかになる。

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