三重水素分析技術は、核融合炉で発生する金属廃棄物の処理・処分に備え、廃棄物の三重水素含有量を定量化するもの。原子力研究院は、過去数十年間にわたり蓄積してきた先端三重水素分離技術と放射化学分析技術を土台に、世界で初めてこの課題に取り組むことになった。世界的に需要急増が見込まれる技術で、先占に期待がかかる。
三重水素運搬容器設計は、放射能汚染を防ぐため周囲環境から隔離した状態で三重水素を運搬できる特殊容器を開発する課題。これを受注したことで、今後のITER機構の運搬容器認可過程で韓国が安全性テストや製作を遂行または支援する基盤を設け、三重水素の輸出に有利な環境を整えられるものと期待される。
放射性廃棄物遠隔取扱研究は、核融合炉運転中に発生する中レベル放射性廃棄物を遠隔処理し、一時貯蔵する技術に関する研究。
韓国は科学技術と産業体の力量を認められ、これまでに韓国原子力研究院、韓国電力技術、国家核融合研究所、ITER韓国事業団、ソウル大学や民間企業が90億ウォン(約6億4828万円)規模の10課題を受注している。
ITER計画は、韓国のほか米国、欧州連合(EU)、日本、中国、ロシア、インドが参加し、核融合反応を通じた大容量電気エネルギー生産の可能性を技術的、工学的に実証するため進めている超大型の国際共同研究開発事業。ITER機構は2006年11月に協定が署名され、2007年10月に正式に発足された。
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