ソウル市庁前広場でもみあうデモ隊と警察=2日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル市庁前広場でもみあうデモ隊と警察=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル4日聯合ニュース】韓昇洙(ハン・スンス)首相は4日、先週末に行われたキャンドル集会1周年記念デモと関連し、「ソウル都心で再び過激な暴力デモが発生した。こうした暴力デモは景気回復や国益に膨大な被害を与えている」と指摘した。 政府中央庁舎で開かれた拡大幹部会議で述べたもの。暴力デモは韓国を訪れる外国人観光客にも否定的なイメージを与え、最近増えつつある外国人観光客誘致に水を差していると苦言を呈した。続けて、「中小商人の活動と庶民生活に愛情を持つ国民なら誰もが容認できない事態が起きた」とし、若い戦闘・義務警察らがなぜ無謀で違法な暴力デモのせいで再び苦労しなければならないのか、非常に残念で痛嘆すべきことだと強調した。 韓首相は「昨年の経験から照らし合わせてみると、国民とのコミュニケーションを忠実に行うことが鍵」との見方を示し、総理室が中心となって情報を共有するとともに関係機関間の協力体制をさらに強化し、デモへの対応を徹底してほしいと指示した。 一方、デモ隊がステージを占拠し2日のハイソウル・フェスティバル開幕イベントが中止されたことと関連し、ソウルはこの被害額が数十億ウォンに達するものと推算している。市関係者は、直接の被害額3億7500万ウォン(約2929万円)に加え、都市イメージの失墜やブランド損傷など間接的な被害は計算しきれないとし、デモの主催団体と個人に対し最後まで民事・刑事上の責任を問う方針を示した。
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