OECD、ことしの成長率韓国1.0%維持…来年は2.2%→2.1%
OECD、ことしの成長率韓国1.0%維持…来年は2.2%→2.1%
経済協力開発機構(OECD)は、ことしの世界経済成長率を従来どおり3.2%と維持した。来年の成長率は、貿易政策の不確実性や物価上昇の負担によりこれより鈍化した2.9%で、直前の見通しが据え置かれた。韓国は、ことしの成長率見通しが1.0%で維持された一方、来年の成長率は2.2%から2.1%へと0.1ポイント引き下げられた。

2日、韓国企画財政部によると、OECDはこのような内容の「経済見通し」を発表した。OECDは毎年2回(5〜6月、11〜12月)、加盟国と主要20か国(G20)を対象に経済見通しを公表している。

OECDは、ことしの韓国経済の成長率を1.0%とし、9月の見通しを据え置いた。これは最近、韓国銀行が提示したことしの韓国経済成長率見通しと同じ水準であり、0.9%と提示した政府・韓国開発研究院(KDI)・国際通貨基金(IMF)よりも高い。

世界経済およびG20の成長率は韓国より高い3.2%で、こちらも直前の見通しと同じである。主要国のうち韓国より成長率が低いのは、ドイツ(0.3%)、フランス(0.8%)、イタリア(0.5%)のみである。一方、カナダ(1.1%)、日本(1.3%)、英国(1.4%)、米国(2.0%)は韓国より高い成長率を記録すると予想された。

来年の世界成長率は、ことしより低い2.9%と見込まれている。成長率を押し下げる要因として、△貿易政策の追加的な変化、△インフレ圧力の再浮上、△資産価格の急激な調整による金融市場リスクの拡大、△財政健全性の悪化に伴う金融環境の萎縮などが挙げられた。

一方、貿易ハードルの緩和、地政学的な不確実性の縮小、または人工知能(AI)関連投資を通じた生産性の向上が実現すれば、世界経済は成長する可能性があると予測した。

韓国の来年の経済成長率は、ことしより改善した2.1%と見通された。直前の予測値(2.2%)より0.1ポイント下方修正されたものの、政府・韓国銀行・KDI・IMF(1.8%)などが示した見通しよりも高い水準である。消費クーポンなどの拡張的財政政策と緩和的金融政策、実質賃金上昇による民間消費の回復、輸出改善が成長を支えるとの分析だ。

主要国と比較すると、来年の韓国の成長率は世界およびG20の成長率(2.9%)より低いものの、△米国(1.7%)△英国(1.2%)△日本(0.9%)△カナダ(1.3%)△フランス(0.6%)などより高いと予測されている。

OECDは、グローバルな貿易体制において協力を強化し、貿易政策の予測可能性を高める必要があると助言した。また、金融政策については、中央銀行は物価安定に関するリスクに対して警戒姿勢を維持し、迅速に対応すべきだと強調した。さらに、増加する公的債務に対応し、将来の衝撃に備えた財政余力を確保するため、財政規律(fiscal discipline)の必要性にも言及した。

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