ITERは核融合発電の実現の可能性を技術面から検証するための核融合実験装置。韓国と欧州連合(EU)、米国、日本、中国、ロシア、インドの7カ国・地域が仏カダラッシュに共同で建設を進めており、2017年までに核融合熱出力50万キロワット、エネルギー増倍率10以上の核融合実験炉を完工する予定だ。建設には50億ユーロが投じられる。
真空容器はITER装置内で発生したプラズマを密閉する真空環境を提供し、核融合反応で発生した中性子の一次防護壁の役割を果たす重要な装置。高さ11.3メートル、外径20メートル、重さ5000トンに達する。製作・設置において10ミリメートルのずれも許されない高精密装置で、9つの部分に分けて作った後に現場で組み立てられる。韓国が2部分を、EUが7部分を製作する。
教育科学技術部は、真空容器の製作技術は超高真空・極低温冷却に耐えられるような先端技術を要する核融合中核技術だと説明、韓国は次世代超伝導核融合研究装置「KSTAR」の建設で習得した中核技術を認められ、調達品目に割り当てられたと述べた。ITER開発事業が国内産業にも本格的な波及効果をもたらすものと期待を寄せている。
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