逮捕状審査に出席するため、ソウル中央地裁に入る朴性載・前法務部長官(中央)=13日、ソウル(聯合ニュース)
逮捕状審査に出席するため、ソウル中央地裁に入る朴性載・前法務部長官(中央)=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地裁は14日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の「非常戒厳」宣言に加担した疑いが持たれている朴性載(パク・ソンジェ)前法務部長官に対する逮捕状請求を棄却した。

 地裁は「依然として容疑に対する争いの余地がある」として、「証拠を隠滅したり、逃亡したりする恐れがあるとは言い難い」と判断した。

 朴氏は戒厳宣言後に法務部の幹部会議を招集。戒厳司令部の合同捜査本部への検察官派遣を検討するよう指示したほか、主要政治家らを収容するため、刑務所の収容余力の確認や空間確保などを指示した疑いが持たれている。

 非常戒厳宣言を巡る内乱事件を捜査する特別検察官チームは先月9日、内乱重要任務従事や職権乱用権利行使妨害などの容疑で朴氏の逮捕状を請求した。だが、ソウル地裁は同15日に逮捕状請求を棄却した。特別検察官チームは追加捜査を行い、今月11日に再び逮捕状を請求していた。

 朴氏は逮捕状発付の是非を判断する審査で、違法な指示はしていないとして、容疑を否認した。

 2度の逮捕状請求が棄却されたことを受け、特別検察官チームは朴氏を在宅のまま起訴するとみられる。


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