李大統領は冒頭発言で「地域の安定はどんなに強調してもしすぎることはない」とし、「北との対話再開に向けて、韓中両国が戦略的な意思疎通を強化していくことを期待する」と強調した。
特に「最近、中国と北の高官級交流が活発に行われている。これは対北関与の条件が整いつつあるということであり、非常に肯定的に考えている」と評価した。
これに対し習主席は、「(中国は)韓国側と意思疎通を強化し、共に挑戦に対応して中韓戦略的協力パートナー関係の安定的かつ長期的な発展を進めることで、地域の平和と発展のためにさらに多くの肯定的なエネルギーを吹き込む用意がある」と応じた。
また、両首脳は口をそろえて両国関係の発展の必要性を強調した。
李大統領は「30年以上にわたり両国が発展させてきた相互補完的な協力関係は、中国が世界2位の経済大国に浮上し、わが国がグローバルな産業競争力を備えた先進国へと飛躍するのに大きく寄与した」と評価した。
そのうえで「現在、両国間の経済協力は垂直的な分業構造から水平的な構造へと変化している状況だ」とし、「時代の流れに合わせて両国関係も互恵的な構造へとさらに発展させていかなければならない」と述べた。
習主席も「中韓両国は引っ越すことのできない重要で近い隣国であり、切っても切れない協力パートナーだ」とし、「国交樹立以来、両国は社会制度やイデオロギー的な違いを乗り越え、各分野で交流と協力を推し進め、互いの成功を助け合いながら共同繁栄を成し遂げてきた」と振り返った。
また、「中韓関係の健全で安定した発展を推進することは、常に両国民の根本的利益に合致し、時代の流れにも沿った正しい選択だ」としたうえで、「中国は中韓関係を重視し、対韓政策において連続性と安定性を維持している」と述べた。
李大統領は「われわれ2人は地方から国民と呼吸を合わせながら国家指導者に成長したという共通点がある」とし、「(このような経験が)両国国民が実感できる実質的な成果を生み出していく良い土台となるだろう」と語った。
習主席も「6月の李大統領の当選以降、さまざまな形で意思疎通を維持し、中韓関係の安定的な出発を導いた。両国関係や共通の関心事について大統領と深く意見交換する用意がある」と応じた。
会談は午後3時45分すぎから97分間行われた。先月29日の韓米首脳会談(87分)より10分、先月30日の韓日首脳会談(41分)より56分、それぞれ長く行われた。
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