笑顔で握手を交わす韓中首脳=1日、慶州(聯合ニュース)
笑顔で握手を交わす韓中首脳=1日、慶州(聯合ニュース)
【慶州聯合ニュース】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は1日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれた南東部・慶州にある国立慶州博物館で中国の習近平国家主席と会談し、「地域の安定はどんなに強調してもしすぎることはない」とし、「北との対話再開に向けて、韓中両国が戦略的な意思疎通を強化していくことを期待する」と述べた。

 李大統領は「最近、中国と北の高官級交流が活発に行われている。これは対北関与の条件が整いつつあるということであり、非常に肯定的に考えている」と強調した。

 習主席の今回の訪韓については「6月の電話会談以来、直接お会いすることを心から待ち望んでいた」とし、「2014年7月以来、11年ぶりに国賓として訪韓してくださったことを心より歓迎する。2009年に訪問された慶州でお会いできてうれしい」と語った。

 そのうえで「過去にAPECは韓中国交樹立を促進する意思疎通のプラットフォームとしての役割を果たした。今回の訪韓を機に両国の戦略的協力パートナー関係をさらに発展させる協力のプラットフォームとしてAPECを活用していくことを期待する」と述べた。

 経済分野の韓中交流については、「30年以上にわたり両国が発展させてきた相互補完的な協力関係は、中国が世界2位の経済大国に浮上し、わが国がグローバルな産業競争力を備えた先進国へと飛躍するのに大きく寄与した」と評価した。

 また「現在、両国間の経済協力は垂直的な分業構造から水平的な構造へと変化している状況だ」とし、「時代の流れに合わせて両国関係も互恵的な構造へとさらに発展させていかなければならない」と強調した。

 李大統領は「われわれ2人は地方から国民と呼吸を合わせながら国家指導者に成長したという共通点がある」とし、「(このような経験が)両国国民が実感できる実質的な成果を生み出していく良い土台となるだろう」と述べた。


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