米朝首脳会談、結局は不発…トランプ氏「金正恩氏に会いにまた来るだろう」=韓国
米朝首脳会談、結局は不発…トランプ氏「金正恩氏に会いにまた来るだろう」=韓国
韓国の慶州で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会談を機に関心を集めた、ドナルド・トランプ米大統領とキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記との会談は、結局不発に終わった。

 トランプ大統領は韓国訪問を前に何度も金総書記に会談を求める「ラブコール」を送ったが、北朝鮮はトランプ大統領が韓国を去るまで、終始沈黙を保ち続けた。

 北朝鮮は逆に、トランプ大統領が日本を訪問していた期間に、日本列島を射程圏に収める艦対地戦略巡航ミサイルを発射するに至った。

 ただ、トランプ大統領は金総書記との再会談に強い意欲を示し、後日を期した。

 トランプ大統領は30日の帰国途上、専用機エアフォースワン内で行った略式記者会見で、金総書記との会談について、「私が忙しすぎて、私たちは対話する機会がなかった」とし、「私はまた来る。金正恩に関してはまた来る」と明らかにした。

 これに関し、トランプ大統領が来年4月に予定している中国訪問に関心が集まっている。

 韓国のチョン・ドンヨン(鄭東泳)統一相は同日、米朝首脳間の会談について、「時期と場所の問題だ」とし、「トランプ大統領が他に訪問先があると言い、スコット・ベッセント米財務長官もトランプ大統領が来年北京を訪問すると言ったので、その前後が良い機会になるだろう」と述べた。

 これは、トランプ大統領の訪中の前後で、金総書記との会談が再び推進される可能性があることを示唆している。

 イ・ジェミョン(李在明)大統領とトランプ大統領が前日に行った米韓首脳会談でも、米朝対話推進の方針を改めて示した。

 李大統領が、南北が休戦状態であることを説明し、朝鮮半島平和のために努力してほしいと求めると、トランプ大統領は、「私は朝鮮半島で皆さんが公式に戦争状態にあることを知っており、そのすべてを正すために私たちが何をできるか検討する」と応じた。

 トランプ大統領は続けて、金総書記との会談が不発となったことに遺憾を示した後、「私たちは本当に時間を合わせられなかった」としながらも、「しかし、私たちは他の訪問もするだろうし、私たちは状況を正すために金正恩氏、そして皆と共に非常に熱心に努力するだろう」と明らかにした。

 また、「私はこれが解決すると確信している」とし、「少し時間がかかるかもしれないし、皆さんは少し忍耐しなければならないが、私は解決すると絶対的に信じている」と重ねて強調した。

 一方、ウィ・ソンナク(魏聖洛)国家安保室長は前日、米韓首脳会談直後の記者会見で、「トランプ大統領が金総書記と会う意欲を持っているため、今後も続けて米朝首脳間の会談の機会を模索していくと思う」と述べている。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 104