トランプ氏は、韓国は原子力潜水艦を米フィラデルフィア州の造船所で建造するとして、「米国の造船業は間もなく大々的な復活を遂げるだろう」と強調した。同造船所は昨年、韓国のハンファグループが買収した。
李在明(イ・ジェミョン)大統領が前日の首脳会談で「原子力潜水艦の燃料供給を受けられるよう決断してほしい」と求めたことに、トランプ氏がすぐさま応えた形だ。
李大統領は会談で、「ディーゼル(エンジンの)潜水艦は潜航能力が劣るため、北や中国の潜水艦に対する追跡活動が制限される」とし、「燃料供給の許可がもらえれば、わが国が自国の技術で通常兵器を搭載した潜水艦を数隻建造し、朝鮮半島の海域の防衛活動をすれば、米軍の負担も減るだろう」と述べた。
韓国政府が原子力潜水艦導入の意向を公式に表明したのは初めてだった。原子力潜水艦の開発と運用には小型原子炉と濃縮ウラン燃料を確保する必要があるが、そのためには米国側の承認を得なければならない。
李大統領が言及した原子力潜水艦とは核兵器を搭載できる戦略ミサイル原子力潜水艦(SSBN)ではなく、核兵器を搭載しない原子力推進潜水艦(SSN)を指す。
潜水艦の燃料となる低濃縮ウランを確保するためには韓米原子力協定の改定が必要となるため、今後も協議が続けられる見通しだ。
トランプ氏は韓米関税交渉の合意については「米国が関税を引き下げる代わりに、韓国は米国に3500億ドル(約53兆円)を支払うことで合意した」と投稿したが、自身が韓国の対米投資に関連して複数回言及した「3500億ドルの前払い」については触れなかった。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40

