【オフィシャルレポ】JAEJOONG(ジェジュン)が最新EP『Beauty in Chaos』を携えたアジアツアー日本公演にてバラード封印のロックナンバー中心セットリストでファンを魅了©iNKODE JAPAN
【オフィシャルレポ】JAEJOONG(ジェジュン)が最新EP『Beauty in Chaos』を携えたアジアツアー日本公演にてバラード封印のロックナンバー中心セットリストでファンを魅了©iNKODE JAPAN
自身が設立した「iNKODE」のCSO(最高戦略責任者)でもあり、歌手兼俳優のJAEJOONG(ジェジュン)が5月31日(土)、6月1日(日)の2日間、『2025 KIM JAE JOONG ASIA TOUR CONCERT “Beauty in Chaos” IN JAPAN』を千葉・幕張メッセ 国際展示場ホール9-11で開催した。最新EP『Beauty in Chaos』を携えた待望のアジアツアーの日本公演。ここでは、ニコニコ生放送で独占生中継された<DAY2>のライブの模様をオフィシャルレポートとしてお届けする。

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今回の日本公演はDAY1・DAY2それぞれにドレスコードが設けられていたほか、公式ペンライトを使った無線コントロールによる演出も加わるなど、最新EP『Beauty in Chaos』の世界観を楽しむための様々な試みが取り入れられていたのも大きな特徴。DAY2のドレスコードはBLACKということで(DAY1はWHITE)、思い思いに黒の衣装をまとい、ペンライトを大事そうに手にして、JAEJOONGの登場を待つファンの姿がとても印象的だった。

ツアータイトル“Beauty in Chaos”のロゴが大きく映し出されたステージが暗転すると、ギター、ベース、ドラム、キーボードというロックバンド編成による演奏が始まる。ステージの高台部分からJAEJOONGが登場すると、最新EP『Beauty in Chaos』収録曲の「Last VoW」でライブはスタートした。照明が赤く染まる中、ステージ前方ではスパークラー(火花の演出)も加わり、幻想的な雰囲気で観る者の気持ちを一気に昂らせていく。間奏中にリフトでゆっくりとステージへと降りてくる。後半のシャウトも決まり、ロックな幕開けとなった。大歓声を受けながら、続いての曲は「Dopamine」。ギターサウンドが響き渡り、ライブ映えする1曲だ。曲の中盤では、拡声器を使ったパフォーマンスで盛り上げていく。続いて、3曲目はスモークが焚かれて少しムーディーな雰囲気となった中で、最新EPから「Goal In」を披露。両サイドの縦長の大型ビジョンには、何度も歌唱中のJAEJOONGの表情がアップで映し出され、ファンはうっとりと熱い視線を送っていた。

ここでMCパートへ。最初のブロック3曲で既に汗だくとなったJAEJOONGが「本当はここで脱ぐ予定ではなかった…」と前置きして、黒のレザージャケットを脱いでTシャツ姿に。DAY1の盛り上がりを振り返りつつ、「今日も盛り上がっていける?」と客席をあおると、カメラ目線で「みんなも見てる?」と生中継で観ているファンにもメッセージを送っていく。そして、「今日はこの後も汗だくになる曲だらけだからね」と予告して次のブロックへ。

まずは、ピアノのイントロで始まる「Kiss B」でスタート。座って歌う姿がとても印象的だった。ロックナンバー中心に組まれた今回のセットリストの中では数少ないスローナンバー。やさしく語りかけるような歌声やクラシックギターの間奏も印象的で、この曲に癒されたファンも多かったことだろう。そして、再び立ち上がると「Love You More」、「Summer J」へと続いていく。口笛で始まるキャッチ―な「Summer J」は、イントロからクラップが鳴り響き、<Nanana…>というフレーズと<J!J!>というコールで一体感が生まれるライブではおなじみのナンバー。JAEJOONGがビジョンに向けてカメラ目線で煽りながらパフォーマンスすると、ファンもペンライトを振りながら<J!J!>コールで応えるという熱い展開に。曲が終わってJAEJOONGが汗を拭いていると、会場からは「もう1回!もう1回!」コールが沸き起こるというお約束の展開に。JAEJOONGは苦笑いしつつも「全力でやってくれよ」と呼びかけて、ドラムのカウントから再びラスサビを繰り返し、<J!J!>コールが巻き起こる。前半最大の一体感が生まれたところで、再びMCパートへ。

ここでは、DAY2のベストドレッサー賞が発表された。この日のドレスコードBLACKで着飾ったファンの中から選ばれた数名のスナップ写真が次々とビジョンに映し出されていく。そして、選ばれた客席のファンに、今日のファッションのポイントなどを直接聞いていくという企画を展開。そんなベストドレッサー賞の1人として、小さな女の子が選ばれると会場中がほっこりとした空気に。JAEJOONGも思わず「可愛い…」と呟きながらコミュニケーションを図り、「僕の日本語力とほぼ一緒かも」と言って笑いを誘うシーンも見られた。そんな選ばれたファンには、サイン入りのCDがプレゼントされるというファンミーティング的な嬉しいコーナーとなっていた。

「体力は大丈夫ですか?まだまだ一緒に歌える曲をたくさん用意しています」と語ると、再びメインステージの高台へと移動し、「One Kiss」で次のブロックがスタート。ハイトーンで歌うJAEJOONGの後ろには羽根が映し出され、無線コントロールされたペンライトが白く点滅する神々しい演出に。そんな美しい姿に見とれるファンの姿や慌てて動画に収めようとスマホを向けるファンの姿がとても印象的だった。歌い終わると、ひと際大きな歓声と拍手が沸き上がる。続いて、照明もペンライトも赤に変わると「Devotion」へ。火花の演出も加わり、情熱的なパフォーマンスに。そして、「Mine」の激しいイントロが流れ出すと会場からはすぐに大きな歓声が上がった。センターステージでマイクスタンドに向けて歌うJAEJOONGの全身全霊の魂の叫びとも言えるような歌声にファンはぐいぐい引きこまれていく。

ここで一度、映像パートを挟むと、白シャツ&黒ネクタイをラフに着こなしたスタイルに衣装チェンジしたJAEJOONGが登場して後半戦がスタート。高さ約8メートルに釣り上げられたステージ上で、観客全員が見上げる中、EP『Beauty in Chaos』のタイトル曲「ROCK STAR」をパフォーマンス。その名の通り、「自分だけのロックスターになれる」というメッセージを込めたナンバー。サビのシンガロングで一体感が生まれると最後は銀テープが舞い上がり、多幸感溢れる後半ブロックの始まりとなった。続いて、バスドラの4つ打ちに合わせてクラップが沸き起こる中、「Good Morning Night」ではトロッコに乗って客席へ。これには会場後方のファンも歓喜。さらに、「みんなで声を出して歌って」と呼びかけると「Glorious Day」へ。疾走感と高揚感溢れるライブの定番曲だ。最後は空と雲、そして、花火がビジョンに映し出される中、ギタリストとベーシストを従えてセンターステージでパフォーマンス。「Wooh Wooh」というコールの大合唱で会場は温かい空気に包まれた。

続くMCパートでは、「最高に楽しい。(今回は)ロック曲を増やしたけど、どうかな?バラード無し、ダンス曲無し…。僕は大変だけど、盛り上がっているみんなの姿を見ると力をもらえて歌うことができる」と語って会場を沸かせると、「引き続き、大きな声を出して歌って」と呼びかけて、最新EPから「In Chaos」と「Miracle」の2曲を続けて披露。発表されたばかりの新曲だが、ファンの予習はばっちり。照明やスモークの演出にも煽られながら、ファンのコールや歌声が加わって更なる盛り上がりを見せていく。「Miracle」ではそんなファンの姿からパワーをもらい、センターステージでジャンプし、客席にマイクを向けながらパフォーマンスするJAEJOONGのうれしそうな姿が印象的だった。

いよいよライブも終盤戦。最後までロックなセトリが続いていく。まずは、激しいギターサウンドに引っ張られていく「9+1#」。そして、ハイトーンボイスやシャウトが冴え渡る「Welcome To My Wild World」へと続く。バンドメンバーの紹介を経て、このブロック最後の曲は「Walking On Water」。青を基調とした照明とペンライトに照らされる中、ビジョンにも水中の映像が映し出され、浮遊感あふれる夢見心地な時間が流れていた。

そして、最後のMCパートに。「音楽の力はすごい。音楽がない世界は考えられない。音楽があるから生きていける」というJAEJOONGの熱い言葉が胸に響いたファンも多かったのではないだろうか。さらに、ロックナンバー中心のセトリで臨んだ今回のライブの感想として、「いつかはスタンディングのライブをやってみたい」と語ると、ファンからも拍手と共に「やろう!」、「やって!」という声が挙がった。そんなJAEJOONGからファンに贈る最後の1曲はファンソングである「I AM U」。歌詞がビジョンに映し出され、会場のペンライトが緑一色に染まる中、JAEJOONGが心を込めて歌い上げる姿が心に残った。ロックなライブの最後を穏やかに締め括る、ラストに相応しい優しい1曲で本編はフィナーレを迎えた。

すぐさまJAEJOONGコール(アンコール)が沸き起こると映像パートを挟んで、ステージ高台から再びJAEJOONGが登場。壮大なミディアムロックナンバー「Humanity」でアンコールはスタートした。会場に響き渡るJAEJOONGの美しいハイトーンボイス。この曲ではそんなJAEJOONGの歌声と表現力に圧倒されながら、ペンライトを強く握り締め、じっと見つめて聴き入っているファンの姿がとても印象的だった。

アンコールのMCパートでは、JAEJOONGがファンに対して「帰ったら何する?」と質問。会場からは「ご飯を食べる」、「ビールを飲む」など様々な答えが帰ってくる中、「俺はみんなのことを思い出す」と力強く語り、最後の最後までファンの心をわしづかみにすると、ラスト1曲は「To The Boy」。<Hey!>というファンのかけ声が欠かせないライブでの人気曲だ。JAEJOONG自身もペンライトを片手に、ステージの端から端まで移動しながらパフォーマンスしていく。歌唱後には、「2日間本当にありがとう。またみんなのもとに戻ってくるね。愛してるよ」と告げて、盛大なJAEJOONGコールを受けながらステージを後にした。

今回のライブは最新EP『Beauty in Chaos』収録曲を中心に、新旧のロックな楽曲で構成。ロックサウンドでカムバックしたJAEJOONGが、タイトル曲「ROCK STAR」の通り、真のロックスターであることを証明したようなライブだったと言ってもいいのではないだろうか。今回のEPでも新たなアーティスト像を描き出したJAEJOONGだが、MCで「これからも色々なことに挑戦する」とファンに約束してくれたように、今後もジャンルレスでボーダーレスな楽曲を通して、様々な感情や表情を見せてくれることだろう。次にまた日本で会える時は、どんな姿を見せてくれるのか、楽しみに待っていたい。

Text: ATSUSHI OINUMA




『2025 KIM JAE JOONG ASIA TOUR CONCERT “Beauty in Chaos” IN JAPAN』 SET LIST

1.Last VoW
2.Dopamine
3.Goal In
4.Kiss B
5.Love You More
6.Summer J
7.One Kiss
8.Devotion
9.Mine
10.ROCK STAR
11.Good Morning Night
12.Glorious Day
13.In Chaos
14.Miracle
15.9+1#
16.Welcome To My Wild World
17.Walking On Water
18.I AM U
[Encore]
19.Humanity
20.To The Boy
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