高麗神社は高句麗人の若光を祭る。神社に伝わる高麗氏系図によると高麗さんは若光の60代目の子孫に当たり、父親に続いて宮司として神社を管理し、祭事を執り行っている。
「高句麗人の子孫という点を誇りに思う。先祖代々受け継がれてきた事実を隠したり付け足したことは一度もないと信じる」と語る。高麗さんは幼いころから高句麗人の子孫であると知っており、高校2年のときに母親から歴史的事実を詳しく聞いたという。
思春期にアイデンティティーの問題はなかったかとの質問には、「あった」との答えが返ってきた。第一に高句麗人の子孫であるために日本に暮らしながらも日本人でないこと、第二に神社を受け継がなくてはならず職業選択の自由がないという点を挙げながら、一時は葛藤(かっとう)があったと振り返る。
現在、高麗さんは高句麗系日本人として活発に活動している。すでに2016年高麗郡建郡1300年記念事業を企画しており、一部行事は実行中だ。今回は25日に帰国するが、「九里市が進める高句麗歴史記念館設立に高い関心がある。博物館が完工したときには再び韓国を訪れたい」と話している。
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