忠清南道の泰安沖から流出した原油は、海岸に吹き付ける強い北西風の影響で、安眠島近海へとさらに広がっている。海洋警察庁の防災対策本部が13日に明らかにしたところによると、前日に安眠島の西側約40キロメートルの海上にある賈誼島の南西海域にできていた原油の帯が、夜のうちに安眠島南端のヨンモク港近くまでところどころ広がっていることが確認された。また、鶴岩浦~波濤里の沖合いに40キロメートル以上にわたり長く延びていた原油の帯も、北西風に乗って再び沿岸に押し寄せた。前日の航空機を使った除去作業などで、安眠島沿岸では原油のかすは発見されていない。ただ、13日午後には黄海中部の海上に波浪注意報が出される予定で、原油がさらに広がる可能性もある。

 防災対策本部ではこの日も午前から作業を再開しており、特に安眠島と浅水湾をはじめ、国立泰安海岸公園内の海水浴場などに原油が流れ込まないよう、賈誼島の南西海域に作業装備などを集中投入している。事故発生からこの日までの作業で、廃油908トン(1136キロリットル)と廃棄物6312トンが回収された。

 漁場の被害調査も本格化している。忠清南道の暫定集計によると、泰安郡では227か所で2670ヘクタール、瑞山市では112か所、1071ヘクタールの漁場で被害が出ている。

Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0