海洋水産部は10日、韓国と中国が、両国を結ぶコンテナ航路を2009年から完全に開放することで合意したと明らかにした。
 両国は8~9日に中国大連市で開催された第13回韓中海運会談で、海運航路開放に関する基本原則に合意し、両国間のコンテナ航路とカーフェリー航路をそれぞれ2009年と2012年に完全開放することを決定した。これまで両国間の海運航路は、新たな航路を作る際や既存航路で新たな船会社が運航を望む場合は、すべて両国の海運業者による協議体の許可を得る必要があった。航路が完全開放されると、両国の海運会社は収益見通しに合わせ自由に航路を開設したり、運航船舶数を調整したりできるようになる。

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 海洋水産部関係者は、「世界貿易機関(WTO)体制下で海運市場の自由化の流れには逆らえないが、航路が完全自由化された場合、運賃の安い中国の海運会社のシェアが大幅に増加する恐れがある」と懸念を示している。現在コンテナ航路が完全開放されている日本と中国の場合、政府の支援による低運賃で中国の海運会社がほぼ100%の航路を占めている。

 このほか両国は、航路の全面開放に先立ち、韓国の仁川・平沢と中国北部を結ぶカーフェリー航路へのコンテナ船の投入を徐々に拡大することにした。これとともに韓国側は、中国の港湾の空きコンテナに対する通関費徴収問題などを指摘したが、これに対し中国側は改善するよう積極的に努力すると約束した。

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