イ教授はこの日、韓国のラジオ番組に出演し「全体的に(わが国は)外国に比べ防疫がうまくなされ、感染者の規模と比較して死者数は少ないほうだが、ここ2~3か月間の大きな被害は非常に残念で懸念される」と語った。
イ教授は、政府の “新型コロナ日常回復支援委員会”諮問委員を任されていたが「現場の状況が深刻なのに政権末期でそうなのか、諮問委員たちの意見を受け入れない」として、すでに自ら辞任している。
イ教授はこの日、新型コロナ事態に関して「ピークを過ぎたものとみられる」と診断し「ただ、以前より(感染者数が)緩やかに減少するとみられることから、減少スピードがどのくらいなのかは今後みていかなければならない」とし「防疫措置などをどれほど緩和するのかによって、決まるものと予想する」と語った。
つづけて「ピーク(の感染者数)自体が予想よりも多く、時期も遅かった」とし「そのため前週より死者数も増えている。この様相はピークに達してからも2~3週間続くものとみられ、今後も死者数が増加するのではと懸念している」と語った。
アン・チョルス(安哲秀)政権引き継ぎ委員長が「一般国民を対象に、抗体陽性率を調査すべきだ」と主張したことについて、イ教授は「国内の実際の感染者数が(集計よりも)多いものと予想されることから、どのくらい感染したのか規模を見てから対応するというものであり、このためのデータ収集次元のものだ」とし「これまで大規模に全地域に対して、人口・年齢・構造による調査をきちんとしたことはない」と語った。
つづけて「全国民を対象にすることはできないため、年齢・性別・人口構造に合わせて無作為にサンプルとして調査するとみるのがよい」と語った。
番組司会者が “当分の間は個人防疫に力を注ぐこと以外に特別な対策はないのか”という質問に、イ教授は「政府次元で、特別な防疫措置を強化する意志はない」とし「個人みずからで予防しなければならない。感染拡大を最小化することが、現在としては最も重要だ」と説明した。
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