北朝鮮メディア、韓国の統一部を「無駄な存在」と批判(画像提供:wowkorea)
北朝鮮メディア、韓国の統一部を「無駄な存在」と批判(画像提供:wowkorea)
北朝鮮メディアが、韓国の統一部(省に相当)を「対北朝鮮の敵視政策に同調した無駄な存在」と批判を浴びせた。

 北朝鮮の対外宣伝メディア「統一のこだま」は13日、「聴取者の広場」というコーナーで、統一部は「無駄な存在」と主張した。

 同メディアは、今月2日に韓国のイ・イニョン(李仁栄)統一部長官が、「統一部より、統一部をよく表現できる良い名称はないと思う」と発言したことについて、「統一部が、その名称にふさわしく行動したのか問わざるを得ない」と問い詰めた。

 また「歴代統一部は反統一の策動に歯止めどころか拒否の意思を一度も表したことがなく、名称にふさわしい言葉を一言も吐いたことがない。むしろ反統一勢力の妄動に調子を合わせたため、対決部、分裂部、反統一部というような汚名を着せられた」と主張した。

 つづいて「南北関係が解氷期に直面した時でさえ、本来の役割を果たせずに"付き人"だった。そのため、飯びつ(間抜け)部、綿入れズボン(愚か者)部と呼ばれた」と激しく非難した。

 同メディアは「口では対話と関係改善を叫びながら、そのための努力はまったくせず、甚だしくは南北関係を破綻させようとする外国勢力に屈従している。統一を望む国民の願いに逆行するようなこうした集団に、統一という神聖な名称を付けることはできない」と付け加えた。

「小さな政府」を目指すユン・ソギョル(尹錫悦)政権体制では、統一部が再編の対象になり得ると言われている。統一部は与党になった「国民の力」が過去、一時廃止論を持ち出したこともある省庁だ。

 大統領選挙中には、「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)候補でさえ、「統一部の名称が悩みのひとつ」として、「南北協力部」または「平和協力部」など、別の名称が引き合いに出されていた。
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