6・25(朝鮮)戦争拉致被害者家族協議会は22日、ソウル西部地裁の正門前で記者会見を行い、「裁判所の棄却決定を聞いて胸がつぶれた」とし「戦争犯罪者を美化し、偶像化する回顧録を被害当事国で販売しても良いのか」と反発した。
訴訟代理人のド・テウ弁護士は「6・25(朝鮮)戦争拉致犯罪の傷は今も家族たちの胸に70年のわだかまりとして残っている」とし「金日成を偽って偶像化した本が堂々と歩き回るのは拉致被害者家族の胸に釘を刺すことだ」と批判した。
これに先立ち、ソウル西部地裁は14日、拉致被害者直系子孫の18人が「世紀とともに」の書籍計8冊の販売および配布を禁止するよう提起した仮処分申請を棄却した。これに対して、協議会は棄却決定を不服として18日に抗告状を提出した。
一方、該当裁判所は5月、法治と自由民主主義連帯(NPK)などの団体が同じ趣旨で提起した仮処分申請を棄却した。当時、裁判所は「債権者らの主張および提出資料だけでは、この事件の申請を求める被保全権利やその保全の必要性が釈明されたとは見られない」として棄却理由を説明した。団体は抗告したが、ソウル高等裁判所は抗告審でも棄却決定を下した。
問題となっている「世紀とともに」は、金日成の出生過程から抗日闘争までの一代記と主体思想などについて宣伝する内容を含んでいる書籍として、北朝鮮では対外宣伝用で発刊された本である。
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