北朝鮮外務省は同日、ホームページに掲載したチョ・チョルス国際機関局長名義の記事でグテーレス総長の報告書について、「すべての国の緊急防疫措置をとる中で唯一、私たちの緊急防疫措置だけが『人権蹂躙』とされるのか、まったく理解ができない」と述べ批判した。
チョ局長は、西側諸国では人種差別と難民危機、銃犯罪などの人権蹂躙が発生するとし、「公正性と客観性、厳正中立を自分の活動原則としている国連事務総長が、自分の一挙一動が国際的にどの程度の重みを持ち、現在の人権問題について果たしてどこに線を引けばいいのかは誰よりもよく知っているだろう」と皮肉った。
続いて「ありもしない『人権問題』にのみ『関心』を示していることを見れば、個人的見解を超えて私たちを敵視する、ある大国の指示を受けたと疑問視するしかない」と米国を攻撃した。
チョ局長はまた「国連事務総長は慎重に、自分の国際的な信頼性を落とすことなく、人権の分野に根強く内在している選択のダブルスタンダードに一日も早く終止符を打つことを心から期待している」と述べた。
先立ってグテーレス総長は、第76回国連総会を控えて提出した「北朝鮮の人権状況」の報告書で、コロナ防疫のための国境封鎖と国内移動の自由の制限が食糧権などの人権状況に影響を与えていると憂慮を示した。
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