14日、ソウル市によると、12月に入って死亡後にコロナ感染判定の事例が4件も発生した。
ソウル市の関係者は「基礎疾患のある高齢層のうち、コロナの症状が思ったよりも早く進行するケースがたびたび確認されている」とし「最近、感染者が多くなり、死亡者も増えていることから、浮き彫りになったようだ」と診断した。
今月4日に追加された96人目の死亡者は70代のソチョ(瑞草)区民で、11月30日の死亡後、検査で陽性と判明した。コロナの感染経路は確認されなかった。この死亡者は普段、コロナと疑われるような症状があり、病院に通っていたものの自宅で死亡した。死因を明らかにする過程で、コロナとの関連を探すために検査した結果、感染判定が出た。
8日に追加された104人目の死亡者も死後に感染が確認された事例だ。ヨンドゥンポ(永登浦)区に住む50代の市民で、基礎疾患があった。今月6日に死亡し、7日のコロナ検査で感染判定を受けた。マポ(麻浦)区のホームショッピング会社関連の感染者であることが把握された。
翌々日の9日にも死後の確認による事例が出た。105人目の死亡者は70代のカンナム(江南)区民で、6日に死亡した後、死亡後のコロナ検査で7日に感染判定を受けた。感染経路は把握されていない。
14日に追加された111人目の死亡者は80代のクァンジン(広津)区民で、12日に死亡した後、正確な死因を探す過程で13日に感染判定を受けた。普段、基礎疾患があり、コロナ感染経路はその他の感染者との接触だ。
3日には感染当日に死亡したケースも発生した。94人目の死亡者は70代のチュンナン(中浪)区民で、1日に感染判定を受けた当日に死亡した。この死亡者は、数日前からコロナと疑われる症状があったが、基礎疾患の慢性閉鎖性肺疾患の症状と似ており、すぐには検査を受けず、配偶者も症状が現れた後、一緒に検査を受けた。配偶者は陰性判定が出たという。
ソウル市は死後感染判定事例が相次いで確認されているが、医療システムが限界に達したわけではないと見ている。ただし、最近ソウル市の感染者のうち、高齢層の割合が再び高くなり、負担が大きくなったのは事実だ。ソウル市によると、感染時、重症につながる危険が高い65歳以上の感染者の割合が、2週間前の18.9%から先週は20.8%に高まった。
ソウル市の関係者は「しばらく若者を中心に散発的な感染が起き、高齢者の感染割合が低くなったが、最近は再び上昇している状況」とし「高齢者は感染判定後に病院に行く割合が高く、重症化する割合も高いため、病床運営の負担となり得る」と懸念した。
チョン・ウンギョン(鄭銀敬)疾病管理庁中央防疫対策本部長もこの日の定例ブリーフィングで、「同居家族の中に60歳以上の高危険群がいる場合、外部からの訪問自制など、特別な注意と管理が必要だ」と述べた。
前日の基準で、首都圏感染病専門病院の病床稼動率は80.7%、ソウル市は89.9%だ。ソウル市の重症患者専門治療病床69床のうち、入院可能な病床は5床しか残っていない。
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