潘基文(パン・ギムン)次期国連事務総長は14日、ニューヨークの国連本部総会場で就任宣誓式を行った。第8代国連事務総長として、「国連の利益のみのために事務総長の任務を履行し自らの行動を正し、任務遂行に当たってはいかなる政府や国連外部機関からの指示も求めたり受け入れることはしないことを厳粛に誓う」と宣誓した。

 続いて潘次期事務総長は演説を行い、「国連加盟国は受動的で冒険を嫌う事務局ではなく、躍動的で勇気のある事務局を求めている」と主張し、国連組織全般に対する大々的な改革を予告した。国連の3大目標である安全・開発・人権を強化することで、後世のためにより平和で繁栄した公正な世の中を切り開いていくと述べ、そのために信頼向上に向け対立調整者と仲裁者としての役割を尽くすと強調した。国際紛争の解決という役割に尽力するとの意志を示した。

 また、今後は国連加盟国と事務局との関係に新たな時代が始まることになると主張した。国連憲章は組織員に高度の効率性と能力、誠実を備えたものを要求しているとした上で、自らはその基準に符号するよう確固とした信望を積み上げ率先して手本となり、高度の倫理的基準を備えると述べた。国連職員らの士気と専門性、責任感を高揚するよう努力し、国連の加盟国支援を強化し、国連内の信頼を向上させると約束した。

 最後に、われわれは全てのことを即刻変化させることはできないとしながらも、いくつかの分野では進展の実現は可能だと述べた。そのためには集中的な対話を持続することが必要で、透明で柔軟かつ正直な姿勢で協力することが必要だと強調した。

 潘次期事務総長は来年1月2日から公式活動に入る。


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