慶熙医療院と翰林大学医療院が、過去5年間にわたりA型肝炎で入院した患者を対象にした調査によると、2001年に38人だったA型肝炎による入院患者は、今年10月現在では306人に増えた。また、5年間の入院患者846人のうち、20代は全体の46.7%(395人)で最も多かった。次いで、30代が273人で32.3%を占めた。

 A型肝炎は、病原菌により汚染された飲み水や魚介類などを介して感染する病気で、途上国で多く発生する。感染すると抗体が作られるため、一生のうち再び感染することはない。現在の中高齢者のほとんどは抗体を持っているが、40代以下の抗体保有率は低い。経済発展に伴う住居環境の改善や衛生に対する関心の高まり、食品流通システムの発展などで、幼児期にA型肝炎にかかる可能性は低いため、多くの若者は抗体を持たないまま学校や軍隊などで団体生活をする。これがA型肝炎患者の急増につながったとみられる。

 慶熙医療院に通ったA型肝炎患者の3分の2以上は入院治療を受けた。年齢別では、20代が半数以上を占め、以下、30代、10代の順に多かった。入院期間は1週間程度が最も多く、ほとんどが2週間以内に退院した。死亡した患者はなかったが、医療費負担は大きく、半数以上が治療費として100~200万ウォンを使い、一部で200万ウォン以上のケースもあった。


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