ソウル市は27日、外国人観光客向けの低料金の宿泊施設を2010年までに300か所に増やす計画を明らかにした。市が重点事業としている観光客誘致1200万人達成に向けたもので、現在の100か所から3倍に増やす。ソウルの観光都市化に合わせ観光インフラを拡充するのが狙いだ。
 現在ソウル市内にはモーテル水準の宿泊施設が4000か所、7万9000室あるが、このうち外国人観光客が宿泊できるようところは100か所程度にすぎない。観光客の多くが言葉が通じない不便があるほか、予約が困難なことや、観光客には不向きなダブルベッドの部屋が多いためだ。

 市はこれらのモーテルを外国人観光客のニーズに合わせた水準にグレードアップする考えで、麻浦区老姑山洞、鍾路区楽園洞などのモーテル密集地域をテスト地域に指定した。指定地域のうち客室数20室以上の施設を対象に、料金や施設のほか、外国人観光客を受け入れる意思があるかについて調査した上で、「ハイ・ソウル・ホステル」として指定、管理していく計画だ。

 市は2004年の性売買特別法施行以来、営業に対する取締りが厳しくなったことから、経営が困難になった宿泊業者が増えているため、こうした市の政策に応じる宿泊業者は少なくないと予想している。

 市関係者は「観光都市化に向け観光ホテルに対する税負担の軽減を政府に提案するなど、制度改善と合わせ観光インフラを拡充していきたい」と意欲を見せている。


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