韓国の2006年の汚職・腐敗度指数(CPI)は前年より0.1点上がり5.1点(10点満点)だったが、調査対象の163カ国・地域のうち42位と前年より順位を落とした。非政府組織(NGO)のトランスペアレンシー・インターナショナルの韓国本部が6日、ソウル市内で記者会見を開き明らかにした。

 CPIは公務員や政治家の間に汚職や腐敗がどの程度存在するかという認識を数値化したもので、程度が深刻なほど点数は低くなる。今年は世界経済フォーラム(WEF)など9機関が、多国籍企業関係者と各国の企業関係者、アナリストを対象に調査した12の資料に基づき算出した。

 韓国は点数はわずかながら上昇したものの、調査対象だった163カ国・地域のうち42位にランクされ、40位だった昨年より2つ順位を下げた。経済協力開発機構(OECD)加盟国30カ国のなかでも23位と低調で、点数も加盟国平均の7.18点より2.08点低かった。

 韓国のCPIは調査が始まった1995年は4.29点だったが、1999年には3.8点まで下落した。その後は小幅ながら上昇傾向にある。韓国本部はCPIが大幅に上昇しないことについて、「反腐敗の取り組みについての海外広報が十分でなく、この数年間は著名な人物による腐敗が相次いだため、国民の否定的な認識が改善されなかった」と説明した。

 フィンランドとアイスランド、ニュージーランドのCPIはいずれも9.6点でトップだった。アジアからはシンガポールが5位(9.4点)、香港が15位(8.3点)、日本が17位(7.6点)、マカオが26位(6.6点)で、韓国より高い点数を獲得した。


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