10年余りの工期を経て完工した襄陽揚水発電所。写真は上部ダム全景=4日、襄陽(聯合)
10年余りの工期を経て完工した襄陽揚水発電所。写真は上部ダム全景=4日、襄陽(聯合)
江原道襄陽郡に位置する国内最大規模の揚水発電所が完工し、12日に完工式が行われる。韓国中部発電・襄陽揚水発電所が4日に明らかにした。当初は2003年10月の完工を予定していたが、3度にわたる調整を経て工事期間が延び、計画より3年余り遅れての完工となった。

 揚水発電所とは、電気が比較的使われない深夜に下部貯水池から上部貯水池にくみ上げ、電気使用料の多い日中に放水し電気を生産する発電所。現在4か所が運転中で、青松郡と醴泉郡にも建設中だ。

 同発電所は1996年9月に着工、総額9324億ウォンが投じられた。江原道麟蹄郡に設置された上部ダムは標高937メートルで、高さ72メートル、長さ360メートル、総貯水量493万2000立方メートルの表面遮水壁式ダム。下部ダムは襄陽郡に位置し、高さ53メートル、長さ247メートル、総貯水量922万2000立方メートルのコンクリート重力ダム。上部と下部の落差は819メートルで、東洋一の落差を誇る。25万キロワットの発電機4台を同時に稼動すれば、100万キロワットの電力を生産できるという。さらに、下部ダムには1万4000キロワットの生産が可能な小水力発電所が、上部ダムには3000キロワット級の風力発電機2台が別途に設置されている。

 発電所側は、襄陽揚水発電所の完工が江原道はもちろん、全国の安定的な電力供給に大いに貢献できると期待を示した。


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0