政府消息筋は9日、北朝鮮では先月2回にわたる集中豪雨で2万~3万ヘクタールの農耕地に被害があり、穀物が3万2000トン減産するとの見通しを明らかにした。
 北朝鮮の被害状況については、国連世界食糧計画(WFP)が7月21日付けの報告書で、農耕地3万ヘクタールが冠水・流失・埋没し10万トンの食糧被害を予想している。この消息筋は、WFPは3万ヘクタールすべてで穀物を生産できない状況を仮定したようだが、専門家の意見や資料を分析したところ、減産はWFPの予想の3割程度との結果が出たと説明した。

 また、北朝鮮では北東部以外のほぼ全域で被害があり、被害地域では現在、食糧や飲み水、医薬品が不足し、水因性伝染病が広がる可能性があると指摘した。被害規模は、死亡者と行方不明者が800~900人、住宅破損が3万~4万棟、鉄道や道路の冠水・流失がそれぞれ105キロメートルと378キロメートルと推定している。北朝鮮は当初自力の復旧を原則としWFPなどからの援助提案を断ったが、8月に入り人道的支援を受け入れる立場を明らかにすると同時に国際社会の支援を間接的に誘導しようとする動きがあると説明した。国際赤十字社・赤新月社連盟(IFRC)が緊急救援物資を送ったほか、WFPも緊急食糧支援計画を立て北朝鮮側と協議している。国連の人道主義支援国も公式要請があれば支援に着手する方針だという。

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