消防防災庁によると、7月末から8月中旬にかけて19日間にわたった1998年の集中豪雨では、ソウルで1202ミリ、抱川で1158ミリ、議政府で1132ミリの降雨量を記録した。今年の7月7日から29日までの23日間では洪川で1202ミリ、堤川で1024ミリ、ソウルで990ミリと、ほぼ同水準の降雨量となった。
しかし、死亡者・行方不明者の数では、1998年が324人に上ったのに対し、今年は63人にとどまった。人命被害が減少したのは、市民の安全に対する意識が変わったことや、豪雨の際の避難システム強化などが背景にあるとみられる。1998年の豪雨では、夏休みシーズンの真っ最中だったことに加え、豪雨警報を知らせる放送を聞いても避難しない行楽客が多く、人命被害拡大につながった。今年は豪雨警報発令後の行楽客の避難は比較的体系的に進められたことから、死亡・行方不明者は地元の住民がほとんどだった。
一方、財産被害は1998年が1兆2478億ウォンだったのが、今年は1兆9700億ウォンに増えている。財産被害のほとんどが道路、堤防、砂防施設などの公共物で、1兆8900億ウォンを占めた。残る800億ウォン余りは住宅の浸水や農耕地の浸水、家畜などの民間被害だった。
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